連載
人と本、人と人の出合いを大切に
2023/12/20
一冊の本に出会うことは、新しい扉をひらくこと。たとえば頭や心にもやもやと霧がかかっているようなとき、世界の未知の側面に手を伸ばしたいとき、旅に出たとき、いつもは歩かない街に行ってみたいなとふと思ったとき……。そんなとき、本屋を訪れてみるのはいかがでしょう?
この記事では、me and youがおすすめしたい本屋さんをご紹介します。me and youが出版している小さな本を取り扱ってくださっている独立系の書店を中心に、自分の意思でお店を立ち上げたり、心地よい方法を日々工夫しながら、その土地に根づいた場所づくりを行っているお店たち。つくり手の表情が見える本屋は、そこに集まった人たちが想いや考えを交換したり、学びあうような場になったりしていることも。訪れればきっと、さまざまな形の居心地のよさに出会えるような本屋たちです。
今回ご紹介するのは、書肆侃侃房が運営する福岡の「本のあるところ ajiro」。イベントの企画などを担当している倉本亜里沙さんに言葉を寄せていただきました。記事の最後には、『あの本屋に行こう』のGoogle Mapも埋め込んでいるので、お散歩や旅のおともにぜひご活用くださいね。
1.どんなことを大切にしている本屋ですか?
九州ではなかなかできないようなイベントを企画をしたり、著者と読者が直接コミュニケーションを取れる機会やそのための空間を福岡でつくってきました。
今年5周年を迎え、開店当初から変わらず、人と本、人と人の出合いを大切にしています。
2.選書のこだわりは?
海外文学や詩歌などを中心に、福岡では取り扱いの少ない希少な詩歌の本や、ZINEなども取り扱っています。もちろん書肆侃侃房の本もすべてそろっています。
3.お店の空間のこだわりは?
本はマニアックなものも多いですが、空間は明るく開けた感じなので、通りがかりに立ち寄ってくれるお客さまも多いです。
夕暮れ以降はまた雰囲気がかわるのですが、通りを照らすような佇まいが好き、と言ってくださる方もいらっしゃいます。
どなたでも訪れやすく、居心地のいい本屋さんをめざしています。
4.「わたしとあなた」というテーマで、おすすめしたい本を1冊教えてください。
『カッコの多い手紙』(著:スリーク、イ・ラン、訳、吉良佳奈江、発行:書肆侃侃房/2023年)
スリークさんとイ・ランさんがコロナ禍にかわした往復書簡集です。
手紙を出したい“あなた”を想うことが手紙を書く“わたし”にとっての尊さなのだと、あらためて感じられるやさしいやりとりに、自分も大切なひとへ手紙を出したくなりました。
刊行記念のインスタライブで、スリークさんとイ・ランさんが「本はかわいいけど内容はかわいくないよ!」と言っていたのがとてもかわいかったです。
📍書店情報
本のあるところ ajiro
住所:〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神3-6-8 天神ミツヤマビル1B
営業時間:
平日 15:00-20:00
土日 13:00-19:00
※イベントにより変動があるため、詳細はWebサイトをご覧ください
定休日:月曜・火曜・不定休
URL:
書店 | 本のあるところajiro | 福岡県
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🚶♀️本屋を訪れてみよう
me and youがご紹介したい本屋を地図にまとめました。
本のあるところ ajiroさんのほか、全国の本屋を都度更新していきますので、おでかけのお供にチェックしてみてくださいね。
倉本亜里沙
書肆侃侃房営業部/本のあるところajiroイベント担当(写真:竹内貴誉詞)
プロフィール
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