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連載

本屋lighthouse(千葉・幕張):連載「あの本屋に行こう」

誰もが安心して存在できる「セーファースペース」を目指して

一冊の本に出会うことは、新しい扉をひらくこと。たとえば頭や心にもやもやと霧がかかっているようなとき、世界の未知の側面に手を伸ばしたいとき、旅に出たとき、いつもは歩かない街に行ってみたいなとふと思ったとき……。そんなとき、本屋を訪れてみるのはいかがでしょう?

この記事では、me and youがおすすめしたい本屋さんをご紹介します。me and youが出版している小さな本を取り扱ってくださっている独立系の書店を中心に、自分の意思でお店を立ち上げたり、心地よい方法を日々工夫しながら、その土地に根づいた場所づくりを行っているお店たち。つくり手の表情が見える本屋は、そこに集まった人たちが想いや考えを交換したり、学びあうような場になったりしていることも。訪れればきっと、さまざまな形の居心地のよさに出会えるような本屋たちです。

今回ご紹介するのは、2019年にオープンした千葉県の幕張にある「本屋lighthouse」。店主の関口竜平さんに言葉を寄せていただきました。記事の最後には、『あの本屋に行こう』のGoogle Mapも埋め込んでいるので、お散歩や旅のおともにぜひご活用くださいね。

「置く本」よりも「置かない本」あるいは「置くべきではない本」がなんなのか、ということを最近は意識するようになっています

本屋lighthouse・関口竜平さん

1.どんなことを大切にしている本屋ですか?
反差別・反ヘイトをポリシーとして掲げ、誰もが安心して存在できる「セーファースペース」であることを目指して運営しています。

2.選書のこだわりは?
上記のポリシーに沿って選書をしていますが、どちらかというと「置く本」よりも「置かない本」あるいは「置くべきではない本」がなんなのか、ということを最近は意識するようになっています。

3.お店の空間のこだわりは?
居抜きで入った賃貸物件なので物理的制約はあるのですが、可能な限り「セーファー」であること/バリアフリーであることを目指しています。
また、おしゃれ&整いすぎていると入りにくくなってしまうこともあるので、あえて乱雑さも取り入れています(これは単に性格が出ているだけかもしれませんが……笑)。

4.「わたしとあなた」というテーマで、おすすめしたい本を1冊教えてください。
『マザリング・サンデー』(著:グレアム・スウィフト、訳:真野泰、発行:新潮社/2018年)

あらすじを読むとよくある「身分違いの許されざる/秘められた恋」の物語のように思えますが、メイドと主人の息子という「わたしとあなた」の関係性から始まる物語は、思わぬ世界に主人公を連れていきます。もちろん、その物語を読んだ「読者=わたし」もまた、自らが思わぬ世界に足を踏み入れる可能性/希望を感じ取るのであり、自らの人生という物語を紡いでいくことになるのでしょう。『帰らない日曜日』というタイトルで映画化もされているので、あわせてぜひ。

📍書店情報
本屋lighthouse 幕張支店
住所:〒262-0032 千葉県千葉市花見川区幕張町5-465-1-106
営業時間:12:00〜19:00
定休日:月・火・第3水曜日
URL
書店 | 本屋lighthouse | 千葉県
Twitter
Instagram

🚶‍♀️本屋を訪れてみよう
me and youがご紹介したい本屋を地図にまとめました。
本屋lighthouseさんのほか、全国の本屋を都度更新していきますので、おでかけのお供にチェックしてみてくださいね。

me and youの「あの本屋に行こう」マップ

関口竜平

1993年2月26日生まれ。法政大学文学部英文学科、同大学院人文科学研究科英文学専攻(修士課程)修了ののち、本屋lighthouseを立ち上げる。将来の夢は首位打者(草野球)。特技は二度寝。

2023年4月に刊行した自著『ユートピアとしての本屋』(大月書店)の関連イベントが、12/17(日)〜12/19(火)にHIBIUTA AND COMPANY(三重県津市)・ほんの入り口(奈良県奈良市)・大山崎COFFEE ROASTERS(京都府大山崎町)でそれぞれ開催されます。詳細の告知や参加申し込みは後日開始予定です。
ユートピアとしての本屋│大月書店

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