どきっとする感じが自分にとっては嫌ではなかった

1.「性」について気づきをもらった作品は？
漫画『神風怪盗ジャンヌ』（著：種村有菜、発行：集英社）

わたしは『神風怪盗ジャンヌ』という漫画が、一番最初に性について考えた作品なんじゃないかと思います。主人公がかわいかったり、男の怪盗がかっこよかったりする少女漫画なのですが、ちょいちょい「そういうシーン」が入ってくるというか、「ぽいこと」があったりします。わたしは小学生だったので全然どういうことなのかわかっていなかったんですけど、このどきっとする感じが自分にとっては嫌な感じではなくて、そこから「これはどういうことなんだろう」とどんどん深まっていくというか、いろんなことを知っていく第一歩になったと思います。

自分がワクワクするのか、それとも嫌な感情を抱くのか。そういうところにちっちゃな分かれ目があると思うんですけど、自分の気持ちに繊細になっていくことが大事なのかなと考えると、その時期にこうした作品に触れておくっていうのはよかったのかなと思います。 お話としてすごく大好きなので、ぜひ『神風怪盗ジャンヌ』、みなさんも読んでみていただけたらと思います。

自分が好きになれそうなものを常に探す

2.不安なとき、大丈夫じゃないとき。どう自分と向き合い、心やからだをケアしてる？

わたしはですね、365日のうち300日ほど不安を感じて生きているので、不安を感じている状態が常にあるというか、どっちかというとそのほうが日常で、不安を感じてないときは「不安を感じていなくて大丈夫なのか」という不安を感じてるという、ずっと不安のサイクルのなかにいるような人間です。

そういうときは、なにも自分の頭を悩ませなくていい時間をつくることが大事かなと思っていて、それがわたしにとっては漫画だったりゲームだったりサッカーを見ることだったりします。わたしはそういう趣味みたいなもの、自分が好きになれそうなものを常に探しているのかなという感じがします。なのでみなさんも、ぜひ趣味になりそうなもの、好きになれそうなものを日頃から探してみたらいいんじゃないかと思います。