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同じ日の日記

むっちゃ晴れの日のこと、むちゃ晴れって呼んでもいい?/野生のア

2022年4月22日(金)の日記

毎月更新される、同じ日の日記。離れていても、出会ったことがなくても、さまざまな場所で暮らしているわたしやあなた。その一人ひとりの個人的な記録をここにのこしていきます。2022年4月は、2022年4日22日(金)の日記を集めました。公募で送ってくださった野生のアさんの日記です。

昨日なんとなくめくってしまった親指の皮が思った以上にひりひりする。ふやけて浮き上がっていたから剥がしてしまったけれど、駄目だったみたい。曲げると痛む。なんか赤いし、やってしまった。

私にしてはいつもより真剣に仕事をこなして、洗濯物を干す。今日は在宅、昼休憩のベランダ。
切り花として売られていた葉牡丹を数日前に植木鉢に移したけれど、よっぽど弱っているのかカラカラだった。水を注ぐ。
「伸びすぎた葉牡丹のある町はいい町だから、私もそこまでお前を育てたいのだよ、ねぇ」
「そんな期待を背負わせてごめんね」
心の中で呟く。
新潟の山奥で、猛暑でおかしな動きを繰り返すクワガタを見つけた時のことを思い出す。あの時私は無意味だと分かっていて、水を飲ませようと四苦八苦した。これはこれまでに何回も思い出している記憶。

室外機の向こうに目をやると、いつ干したか分からないズボンが忘れられたまま、昨日の雨で一度濡れ・乾いて温かくなっていた。どうせ作業着なのでと気にせず部屋の中に放り込む。本当は少しショックだったけれど、そこまで潔癖でもない。

3回も洗濯を回した自分を褒め称えながら、ベランダとは別の窓から布団を半分垂らして日光を当てる。普段やらないことをやる日だ。晴れるとついつい欲張ってしまう。

仕事に戻る。耳が寂しいので音楽を聴く。Apple Musicもディグるって言っていいんだっけ? 久し振りに知らない音楽を漁っていたら、ワイヤレスイヤホンの充電がなくなりそうだ。「バッテリィ・ロゥ」、警告の声は結構な音量。

夕方、仕事が終わってから歯医者を予約する。運よく思い出せた。親知らずを抜きたい。
「もう今月は空いていないですよね」
「そうですね」
GW明けすぐの日が空いていた。もっと先になるかと思っていたから、やっぱり今日は運がいい。でも、朝9:45だって。起きれるかな。この部屋を引っ越す前に抜いてしまいたいし、さっさと済ませたい。躊躇しながらもその日にした。

今日、それなりにうまくいったつもり。ちょっと汗ばんでじとじとするけど。東京都の最高気温は27℃らしい、私の入れてるアプリ曰く。
「夏?」
「四季って小学校の時まであったと思うけど、もう無いよね」
「無いね、ハハハ」
頭の中で会話の練習をしていることがある。毎日、毎時間、ある。練習というか、今どうしても言いたいことを誰か一人を想定して話しかける。語りかける。喋りかける。欠ける。
延々と喋り続けると、話題がなくなって愛想笑いまでしてしまう。気がついたら声に出ている。
「ハハハ、ラハハ」

これから牛乳と甘いものを買いに薬局に行こうと思う。ヨーグルト、今日2回も食べちゃったからそろそろ買ってもいいかも。
「うんでもお腹すいちゃって動けないよ」
私が言う。
「それなら尚のこと買いに行かなくちゃ」
私が言う。
「了解でーす」
返事しとく。

書いているうちに日が暮れてしまった。

野生のア

美術をやっています。最近は舞踏を習っています。筆名をつけたので、それで投稿してみています。こんにちは。

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me and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていること、新しい場所の構想などをみなさまと共有していくお便り「me and youからのmessage in a bottle」を隔週金曜日に配信しています。

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