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同じ日の日記

あたらしい手帳、黄金色のチキン、適当なSF/ワイナー祐子

2022年1月1日(土)の同じ日の日記

毎月更新される、同じ日の日記。離れていても、出会ったことがなくても、さまざまな場所で暮らしているわたしやあなた。その一人ひとりの個人的な記録をここにのこしていきます。me and you little magazineのはじまりの日記は、2022年1日1日(土)。公募で送ってくださったワイナー祐子さんの日記です。

New Year!
We had to watch the temperature the whole night, so we were still sleepy in the morning.
We had coffee and bagels. Not with cream cheese but butter.
It was a gray morning.

I finished darning my PJ.
Then I changed the planner to a new one.
Although I know I won’t use it as much.
We don’t make plans anymore.
For this year, I want to grow our life here.
Last year was all about survival, but this year, we can take time.

Around 1 pm, Dan woke up and we started cooking.
We got this organic chicken from the co-op.
We fried it with cornmeal that made it gold and crispy.
We also boiled potatoes and made salad.

Then we watched “The Lost Daughter”
It was really good.
And I loved the dresses of the main character. I wanted all of them.
I never thought like this with any other movies.
The story was heavy, so we later watched random Sci-Fi.

After tonight it won’t be that cold.

元旦。
日本から遅れること17時間後に年が明けた。
夜中ずっとヒーターをつけるために寝たり起きたりしていたので、くらくらする。
お昼くらいまではゆっくりしていた。
コーヒーとベーグル。今日はクリームチーズではなくバター。
すっきりしないグレーな日。

繕いものを仕上げる。パジャマは完成。
手帳をあたらしいものにする。
とはいえあまり使わないだろうな。
わたしたちの生活には予定というものがなくなってしまった。
今年はどんな年だろう、と書いていたら、「ひろがる」という言葉がでてきた。
2021年は、移住やらリノベーションやらで、とにかく変化の年で、
サバイバルするのに大変だったから、
今年はもうすこし落ち着いていろいろ育てていきたい。
この町での暮らしをつくるイメージ。

1時過ぎに夫がようやく起きて、料理を開始。
今日は簡単なもの。
コープで買ってきたオーガニックのチキンがおいしそうなので、コーンミールの衣をつけて揚げる。
夫はすこしお肉が苦手になってきた、とのこと。味ではなく見た目が。わかる気もする。
ポテトも茹でて、後はサラダをつくったら終わり。
チキンは黄金色になった。

その後、映画でも見ようと選んだものがまた当たりだった。
映画業界はこの時期に合わせて特にいいものを配信してるのかも。
『The Lost Daughter(ロスト・ドーター)』
俳優も、ストーリーも、画面も、すべてよかった。
主人公の服装がめちゃくちゃ好みで、全部ほしいと思った。
他の映画を見ていてそんなこと思ったことない。
とはいえストーリーは重めなので、終わった後は残り物を食べて、
適当なSFを見て元旦を終えた。

今夜を乗り切れば、マイナス2桁の寒さからはしばらく解放されるはず。

ワイナー祐子

アーティスト、翻訳者、zine maker

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また、日記に出てくる夫、ダン・ワイナーによるコラージュ作品のオンライン展覧会を開催中です。
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