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少しずつ、いつのまにか、けれど確かな変化/身体を動かして、会いに行く

me and youのニュースレター「message in a bottle」vol.88

「me and youからのmessage in a bottle」は、個人と個人の対話を出発点に遠くの誰かにまで想像や語りを広げる活動を行なっていくme and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていることなどをみなさまと共有していくお便りです。

2026年10月6日に発行したvol.88の日記文通では、野村は変化することについて思いを巡らせた秋の夜について、竹中はソウルやヨーロッパの旅のことを思い出しながら、言語と身体を運ぶことについて考えた日のことなどを綴りました。me and you’s eyeは、ニュースレターからお引越ししたのでこちらからご覧くださいね。

💌日記文通 – diary and letter –

me and you のふたりの日記と、お互いの日記から考えたことや感じたことにお手紙をそっとそえた「日記文通」のこころみです。わかりやすい言葉を少し脇に置いておいて、誰に見せるでもない自分のためだけの言葉をまず書いてみること。その言葉を親密な場所ですこしだけオープンにすること。朧げな自分の思考の輪郭を朧げなまま認識し、それを共有することで、個人が個人のままでいながら誰かと生きる未知の豊かさに迷いながら辿り着けるのではないか? という実験の記録です🚶

📗2026.10.6 – 少しずつ、いつのまにか、けれど確かな変化

大概の変化は、恐れているタイミングに急激にやってくるものではない。けれどそれはおそらく、もっとも身近な者たちだけが言えることだ。1ヶ月から2ヶ月に1度ぐらいの、こちらの心のうちでは常連だけれども、お店にとってはそうは言えないのではないかぐらいの頻度でこの店に足を運んでいるわたしは、飲食店のおばあさまの不在に衝撃を受け、かけるべきまともな言葉が見つかっていない。お会計のときに少しだけ話を聞かせてもらって、なにより穏やかに過ごせるようにということ、きっとまた会えることを信じているということを、暗にしどろもどろに伝えるばかりだ。

📕2026.10.3- 竹中万季:身体を動かして、会いに行く

去年行ったヨーロッパ、今年のゴールデンウィーク付近に行ったロンドン、最近行ったソウル、それぞれの旅前後で不思議と身体をつくる成分が少し変わったような感覚がある。旅っていつもそう、わたしにとっては特に、ほかの国に行くことが。ほかの文化、ほかの言語を浴びると、見知らぬ場所を訪れるのも、知らない人と話すのも怖くなくなる。なにかを気にせず、もっと自分の身体的な感覚に素直になれる感じがするというか。これまで慣れ親しんできた引っ込み思案な自分、そのキャラクターの一部を日本語という言語が形づくっているのではないかと発見してから、日本語という言語のことをもっと考えたい気持ちと、別の言語をもっと自分に手繰り寄せたい気持ちが高まっている。わたしは言葉だけでは伝えられないものにむしろ関心がある。だからこそ、言語が自分の身体をどうつくっているのか、もうすこし考えたいのかもしれない。

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