0時過ぎ、帰宅。シャワーを浴びても、さっきまでの会話の興奮が冷めず、もらい事故のようにぶつけられたパッションによって、すっかり衝動を呼び起こされてしまった。いてもたってもいられず、濡れた髪のまま、肌に化粧水を塗り込むことも忘れて、制作予定のZINEの企画書をまとめる。
それまで考えていたテーマ同士を結び合わせることで、まとまりのあるひとつの集合体として作り上げることができると気づいた。いや、わかっていたのだけど、かたちとして浮かび上がっていなかったものの輪郭がはっきりとした。これまで抱えていた、まとまらなかったピースがぱちぱち音を立ててはまっていく。パズルが完成に近づくほど、スルスルとどこになにがはまっていくかがわかる、そういうハイ状態だ。


