愛されたい、愛したいという願いが、
誰のなかにもきっとある。
自分や誰かをうまく愛せなくて、
愛が受け取れないこともある。
こじれた愛が、誰かを傷つけてしまうこともある。
けれど、こんなにも毎日の生活は
たよりないのだから、
愛だってたよりなくて当然だとも思うのです。
完璧な愛や正解なんてきっとないのだから、
生活のなかで、変わりゆく愛と
付き合っていきたい。
生活の隙間に宿る、
愛の難しさを持ち寄ってみよう。
それぞれの愛のかけらを見つめ、繕いながら、
生きのびられるための小さな愛を
世界に増やしていけるように。
あなたとの関係を断ち切って、
ともにいることを諦めてしまう前に。
たよりなくても、愛のほうに
どうにか踏みとどまれる
自分や世界であるために。
わたしとあなたの生活に、
手のひらの温度の愛が
ぽつぽつと灯りますように。