7月20日は選挙の投票日で、朝から薄緑色のような気持ちでいた。
SNSを埋め尽くす、それぞれの政党を支持する声や特定の政党に対する危惧の声。同じ国に住む人たちが目の前の暮らしや未来のことを考える日は、大きな流れがざわざわと蠢いている。
今年は期日前投票をすることに決めて投票は済ませていたので、前日友達に「海にいこうよ」と連絡をして、私たちは海へ出かけた。
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内陸の街から海へは片道約2時間、往復4時間。
私たちは寄り道が好きで、集まるとまずはコンビニでコーヒーを買い、今回の旅の「道草」について話し合う。今日は途中の道の駅にあるおいしいジェラートをたべ、お昼はたっぷりの海藻が乗ったうどん、沿岸のローカルスーパーで買ったお刺身をたべたいということになった。食いしん坊の我々は道の草だけではなく海の藻もたべたいのだ。
作戦通り、土曜で賑わう道の駅でジェラートを注文。コーンの底までたっぷり詰まったダブルをたべ切ることにやや苦戦。隣接する産直でトマト、なす、ズッキーニ、きゅうりなどを爆買いし、念のためにと思い持ってきたエコバッグをいっぱいにして海へと再出発した。
そこからは山間を開通する三陸道をびゅんと駆け抜けること、約1時間。
山の隙間から海が見えてきて「海だあ〜!」とはしゃぐ。
道中にお刺身コーナーにて熟考の上、たこ、白身、鰹の叩きを購入(3パック1000円!)近くに並ぶルビーのような鱗の鯛や、玉虫色にぴかぴか光る鯵がきれい。詳しくは割愛するが、もちろん海藻たっぷりのうどんもたべた。
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