2022年10月19日(水)の日記/舟喜さとみ
いつもの時間に起きて、シャワーを浴びたら、それ以上のことができなくなってしまった。一旦停止。お布団にもぐる。支度をすすめる時間になって、「最長一時間遅刻します」と連絡。うぅ〜とゴロゴロする。最初は苦しかったからだから、力が抜けていった。大丈夫そう。仕事に向かった。
遅刻してごめんなさい、と伝えたら、Mさんが「ごはんはたべれてる?」とやさしい歳上の方が甘えさせてくれるような声で言ってくださり、「食べてます!」とつたえたら、甘いものあげる、ときびだんごをくれた。やさしい。袋に二個はいっていたので、ひとつ食べた。もちもち。
からだの痛みが少しずつ溶けていくような予感がした。
夕方、ごはんを買いに外にでる。ひとまずあたたかいコーヒーを買おうとライトアップコーヒーに行って、たまったスタンプカードをカフェラテを引き換えてもらう。待っている間にいすに座っていたら、目の前のヤマザキの入り口横で肉まんを販売していた。あ、これ食べようとおもって、コーヒーを受け取って買いに行く。いつもおばあちゃんが接客をしてくださるのだが、今日は息子の日だった。名前は忘れてしまったけど、サンカツさんって呼ばれていたような気がする。サンカツさんと初めて話して、おばあちゃんにそっくりであることに驚く。話し方のリズム、客への気遣いの視点、そっくりだ。お母さんをみて育ったんだなぁ、と勝手に妄想し、心がぎゅっとした。サンカツさんには、「高いけど、絶対においしいよ(280円)」と言われておばあちゃんには「すごく熱いから、熱くないはしっこをもってね」を言われた。肉まんは、たしかにおいしかった。できるだけ、わたしはおいしいものが食べたいから、今日はよかった。
そういえば、昨日Tさんとラインのやりとりをするなかで、もうすぐうまれる赤ちゃんがお腹のなかでしゃっくりをしているよと教えてもらった。なぜしゃっくりだとわかるのか聞いたら、「2秒ごとにビクッと動くのがしばらく続くの、なんだろうと思って医者にきいたら、しゃっくりして肺呼吸の練習をしているそうです」ということを説明してくださった。お腹のなかで、外の世界に出た時に生きる練習をしている赤ちゃん。思わず、このラインをしていた電車のなかで涙ぐんだ。この世界にうまれてきてくれる人間がいる、どうか少しでも、安心して、自分の時間を大切におもうことができるような社会にしたい、その子にとって、安心できる大人でいたいとおもった。