2014年4月16日、韓国・仁川から済州島に向かう航路で発生したセウォル号沈没事故。修学旅行に向かう生徒を含む約300人以上が犠牲となり、事故の発生原因や救助活動におけるさまざまな問題によって助けられたはずの多くの命が失われたこの事件は、人々の間に大きな悲しみと強い衝撃をもたらしました。
事件から10年以上が経った2025年11月に、日本でも公開が決まった映画『君と私』(韓国での公開は2023年)。「だれかの記憶の中では忘れ去られていくとしても、春がくるたびに、心を痛めている方がいることを思い出して欲しい」と語るチョ・ヒョンチョル監督は、セウォル号事件の前日譚となる二人の女子高生の愛の物語を、夢と現実の境界を曖昧にしながら紡ぎます。


