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抽象的な悲しみに飲み込まれないための/みんなで少しずつ埋め合わせて

me and youのニュースレター「message in a bottle」vol.81

「me and youからのmessage in a bottle」は、個人と個人の対話を出発点に遠くの誰かにまで想像や語りを広げる活動を行なっていくme and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていることなどをみなさまと共有していくお便りです。

2025年7月12日に発行したvol.81では、悲しみに引き込まれないために一日の終わりにはじめたこと、大ママと呼んでいる祖母の十三回忌があった一日にまつわる日記文通をお届け。「me and you’s eye」では他文化共生について考える音声番組や、「#選挙は人権で考える」を紹介しました。また、新設した「me and youをサポートする」というページについてのご案内も。

💌日記文通 – diary and letter –

me and you のふたりの日記と、お互いの日記から考えたことや感じたことにお手紙をそっとそえた「日記文通」のこころみです。わかりやすい言葉を少し脇に置いておいて、誰に見せるでもない自分のためだけの言葉をまず書いてみること。その言葉を親密な場所ですこしだけオープンにすること。朧げな自分の思考の輪郭を朧げなまま認識し、それを共有することで、個人が個人のままでいながら誰かと生きる未知の豊かさに迷いながら辿り着けるのではないか? という実験の記録です🚶

📗2025.6.18- 野村由芽:抽象的な悲しみに飲み込まれないための

宿に戻って、今日見かけたうつくしい風景や、感じた詩的な事柄を手帳に書き留める。6月は調子を崩すタイミングもままあり、それは自分が悲しみにひっぱられやすいことが理由だと、しばらく考えた末に一旦結論づけた。悲しみは悲しみを引き連れてくる。だから、抽象的な不安に飲み込まれないように、具体的な世界の光を自分なりに蓄積していこうと考えた。日記はもう少し、寂しいことややるせないこと、悲しいことをなかったことにしなくてもいいためのものとして、だらだら書いてよいものとして機能させたい。こちらは日記のB面のようなものだ。生活のレジリエンスを支えるための仄あかるい方法を、自分なりにひとつもっておく。

📕2025.6.29- 竹中万季:みんなで少しずつ埋め合わせて

どんな人でも、何かしらの過ちはある。それをただ一人の責任にせずに、今を生きている人たちみんなで少しずつ埋め合わせていく。生きている限り、できることはたくさんあるのだ。少女の雰囲気と、未亡人として長く生きてきた逞しさの両方を持つ祖母の優しさを思い出しながら、お隣のお墓で眠る会ったことのない誰かのことを人生を想像しながら、たった今、生きたいと強く願っていたのに亡くなってしまった誰かのことを思いながら、汗と涙で顔がぐちゃぐちゃのまま、手を合わせた。

🐬me and you’s eye

  • 日本において“外国人が優遇されている”と言われている状況に対して、事実や根拠をベースに話す『荻上チキ・Session』のエピソード
  • 参院選の全候補者に対して、人権課題への関心についてアンケートを行ったアムネスティの「#選挙は人権で考える」というページ
  • 📮me and youの郵便箱

    「日記文通 – diary and letter – 」の感想や、「me and you の『アイスクリームが溶けても』」で取り上げたらおもしろいのでは?というトピック、そのほかme and youに伝えたいことなど、郵便箱にていつでも受け付けています。いただいたメッセージのなかからいくつかこちらのコーナーで返信をしていきますので、お気軽にお便りいただけたらうれしいです💐

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    me and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていること、新しい場所の構想などをみなさまと共有していくお便り「me and youからのmessage in a bottle」を隔週金曜日に配信しています。

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