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散歩と友情/祈る人とAI

me and youのニュースレター「message in a bottle」vol.80

「me and youからのmessage in a bottle」は、個人と個人の対話を出発点に遠くの誰かにまで想像や語りを広げる活動を行なっていくme and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていることなどをみなさまと共有していくお便りです。

2025年5月24日に発行したvol.80では、3週間ぶりに再び訪れた祖母の家と、散歩と友情について、そして、祈る人の姿と、AIの整合性と人間の矛盾にまつわる日記文通をお届け。「me and you’s eye」ではヤン ヨンヒさんの『カメラを止めて書きます』、「JUST IN CASE」という性病予防のためのオンライン診療サービスなどを紹介しました。

💌日記文通 – diary and letter –

me and you のふたりの日記と、お互いの日記から考えたことや感じたことにお手紙をそっとそえた「日記文通」のこころみです。わかりやすい言葉を少し脇に置いておいて、誰に見せるでもない自分のためだけの言葉をまず書いてみること。その言葉を親密な場所ですこしだけオープンにすること。朧げな自分の思考の輪郭を朧げなまま認識し、それを共有することで、個人が個人のままでいながら誰かと生きる未知の豊かさに迷いながら辿り着けるのではないか? という実験の記録です🚶

📗2025.5.9- 野村由芽:散歩と友情

東京に戻るわたしをいつもの玄関先で見送ってくれるとき、「雨降ってるかな?」と言う祖母は、両手を大きく広げて雨を受け止める仕草をしていた。雨を抱くみたいだった。こういう時間があとちょっと、あとちょっと、続きますようにと今回の離れ際もしつこく思う。

連休は宇都宮、大分、滋賀と地元や故郷的なものにからだを運びつづける。振り返ればそれらはすべて大事なことだったのに、仕事が進められていない、何もできていない、と焦ってすわりの悪い感じばかりが残ってそんな自分がどうしようもない。

エリック・ホッファーが『波止場日記』のなかで「しなければならないことをしないとき、人間は、孤独を感じる」と書いていたことを思い出し、自分にとってのしなければならないことは、どの時間軸で誰が、それが正しかったかそうでなかったか判断するんだろうとぼんやり考える。

📕2025.5.22- 竹中万季:祈る人とAI

帰り道、夜の神社の前で熱心に祈っている人がいる。何度もおじぎをして、少し歩いては、名残惜しいように振り返って。この方を見かけるのは二回目だ。ここ数日、友人と夕飯を食べに出かける機会が重なって、普段は家にいる時間帯にたまたまこの道を歩くことが多かったから見かけただけであって、本当はずっと前からこの人の習慣なのかもしれない。熱心な祈りを見かけると、どうか届いてほしいと願わずにはいられない。

神社を通り過ぎて、家へ辿り着く。数日前に購入した枕が届いていた。横向き寝がしやすい枕で、各箇所に入った綿を足したり抜いたりすることで高さを調整できるそうだ。人によると思うけれど、私はベッドで読書などをしていると抗えないほどの強い眠気がやってくるタイプで、気づかないまま眠りに落ち、よくわからない体勢のまま朝を迎えていることが多い。せめていい体勢で寝れるように、とさまざまな枕を試みているせいで、ベッドには三つも枕が乗っている。これで四つ目だ。

🐬me and you’s eye

  • ヤン ヨンヒさんの『カメラを止めて書きます』
  • 「JUST IN CASE」という性病予防のためのオンライン診療サービスの発表会
  • 緊急避妊薬、市販薬になる可能性というニュース
  • 📮me and youの郵便箱

    「日記文通 – diary and letter – 」の感想や、「me and you の『アイスクリームが溶けても』」で取り上げたらおもしろいのでは?というトピック、そのほかme and youに伝えたいことなど、郵便箱にていつでも受け付けています。いただいたメッセージのなかからいくつかこちらのコーナーで返信をしていきますので、お気軽にお便りいただけたらうれしいです💐

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    me and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていること、新しい場所の構想などをみなさまと共有していくお便り「me and youからのmessage in a bottle」を隔週金曜日に配信しています。

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    me and youが発行している小さな本や、トートバッグやステッカーなどの小物を販売しています。
    売上の一部は、パレスチナと能登半島地震の被災地に寄付します。

    ※寄付先は予告なく変更になる可能性がございますので、ご了承ください。

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