コロナ禍において文化的・芸術的営みが閉ざされていく危機に対してさらなる活力がもたらされることを目指し、美術分野の環境の向上を追求する美術の作り手と担い手たちのネットワーク。美術に関わる個人のエンパワメント推進、アート・ワーカーの活動環境の改善、文化芸術が尊重される社会実現への寄与を目的として、今後美術に携わる人に向けた情報や記事の発信をしていくそう。
リンク集
映画、音楽、アート、演劇。文化・芸術に携わる人にも愛する人にも
公開日:2022/2/11
最終更新日:2022/2/26
映画、音楽、アート、演劇などの文化・芸術に携わる方々、そしてその方々がいる環境がよりよくなってほしいと願う文化・芸術を愛する人たちにとって役に立つリンク先をまとめました。コロナ禍で窮地の中で立ち上がった団体を中心とした、文化・芸術にまつわる環境を変えるために取り組んでいる団体や、文化・芸術におけるハラスメントや労働環境問題、特定のジェンダーや外国籍であることによる差別・格差について考えたいときに訪れたいサイト、文化・芸術に携わる方に向けた助成金や支援制度などを紹介しています。
このリンク集は、SaveOurSpace / We Need Cultureのメンバーとしても活動されているシンガーソングライターのNozomi Nobodyさんにご協力いただきながらつくりました。いただいたコメントもご紹介します。
Nozomi Nobodyさん
コロナ禍は図らずも、この国における文化芸術のあり方を改めて見つめ、問い直す機会にもなりました。文化や芸術に携わるすべてのひとがより良い環境で表現活動を続けていけるよう、制作の環境や制度を整えていくこともとても重要な課題だと感じています。
コロナ禍において文化的・芸術的営みが閉ざされていく危機に対してさらなる活力がもたらされることを目指し、美術分野の環境の向上を追求する美術の作り手と担い手たちのネットワーク。美術に関わる個人のエンパワメント推進、アート・ワーカーの活動環境の改善、文化芸術が尊重される社会実現への寄与を目的として、今後美術に携わる人に向けた情報や記事の発信をしていくそう。
さまざまな芸能関係者のなかから、俳優、音楽家、演芸家を中心に生まれた、芸術・芸能の仕事に従事するすべての方と、日本の文化の発展をともに考え、実現していくための協会。フリーランス芸能従事者の経費負担に関するアンケート調査結果も閲覧できます。
“We Need Culture -文化芸術復興基金をつくろう-”
SAVE the CINEMA(映画)、演劇緊急支援プロジェクト(演劇)、SaveOurSpace(音楽)、art for all(美術)、#SaveTheDance(音楽)が五者共同で行う「文化芸術復興基金」創設へ向けたアクション。シンポジウム開催や要望書の提出を行っており、サイトでは署名・アンケートも募っています。
新型コロナウイルスによる演劇と文化芸術の危機に対して、演劇関連団体が集まり活動している団体。サイトでは選挙の際に国政各党に送った公開質問状や活動報告の記事が読めるほか、支援や賛同、協力の募集も行っています。
2020年の政府による突然の自粛要請を受けて以来、公演の中止延期が相次いだ舞台芸術界の損害の実態を把握するため、調査を実施。その結果を受けて、新型コロナウイルス感染症による舞台芸術業界が危機的状況であるとの認識のもと、緊急的に形成されたネットワーク。「舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を公開しています。
地域の映画・映像文化を担う組織を中心とした団体。主に上映普及活動と映像教育を通して、映像作品の多様性の確保と豊かな映画環境を創造することで、芸術文化を振興し地域社会の発展に寄与することを目的として活動。全国各地で映画上映を行っている人たちの情報交換と研究報告、そしてディスカッション、交流の場として「全国コミュニティシネマ会議」を行っています。
新型コロナウイルスと音楽産業JASPM緊急調査プロジェクト2020
コロナ禍でポピュラー音楽とそれを支える産業や業界、文化や施設、インフラに何が起こっているのかを緊急調査し、随時発表するため、ポピュラー音楽研究者である東京藝術大学の毛利嘉孝さんが立ち上げたプロジェクト。インタビュー調査をはじめとする調査記事や論考を読むことができます。
映画業界を「子供を育てながら働ける業界にしたい」という思いから誕生。まず女性視点の問題に取り組むことで、結果男女ジェンダー問わず働きやすい業界になるという思いで活動しています。子連れOKで気軽におしゃべりするオンラインイベントを定期開催。サイトでは、誰でも使える契約書の雛形や、相談窓口、新型コロナウイルス感染症による芸能・映像業界で働くスタッフ・キャストへの影響実態調査アンケートの閲覧も可能。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため営業停止を行うライブハウス、ナイトクラブ、劇場などの文化施設に対する国による助成を求めている団体。サイトでは、選挙の際に国政政党に送った公開質問状の回答なども閲覧できます。演劇・音楽・映画・美術の四者による「#WeNeedCulture」や、あらゆる命と仕事を守るための活動「#SaveOurLife」なども実施。
所属や分野を超えて集まり、ミニシアターを救うためにできることをひとつずつ形にしていくプロジェクト。「ミニシアターを応援しよう!」のコーナーから、全国の映画館や上映団体によるクラウドファンディングや賛助会員募集、グッズ販売などが一覧で閲覧できます。
me and youの音声配信番組「わたしたちのスリープオーバー」でもゲストでお越しいただいた、日本初のインティマシー・コーディネーター浅田智穂さんのウェブサイト。
Artists Parents 子育てするアーティストを排除しないために
子育てするアーティストを排除しないための、子育て文化施設やレジデンスのための10項目のガイドライン。日本語以外にも14の言語に対応しています。
芸術におけるジェンダー/セクシュアリティ教育の普及、啓発を行うことで、芸術創造環境の改善を目指す団体。調査や研究を基に教育プログラムをつくる活動や、「芸術分野におけるハラスメント防止ガイドライン『冊子』」の発行などを行っています。
演劇・映画・テレビ業界・伝統芸能などの制作活動の場、およびその関連団体に所属、勤務する人のために、ハラスメントのない活動環境を確保することを目的としている団体。俳優/スタッフ、プロ/アマチュア、事業規模の大小を問わず、セクハラ、パワハラの被害相談や解決支援を行っています。
日本映画業界の「ジェンダーギャップ・労働環境・若手人材不足」を検証し、課題解決するために「調査および提言」を行う非営利団体。ウェブサイトではシンポジウムのレポートやインタビュー記事も読むことができます。
アーティストで活動家の滝朝子さんが企画したウェブ展示(展示は終了、作品紹介が閲覧可能)。展示作品に限らず、アートは移民・難民の経験や、移動とそれに伴う生活や文化の交差が源泉や主題となっています。鑑賞を通して、排他的な日本の社会と制度を認識し、生活や権利を想像することを促し、入管法改悪に抗議する情報も記載。さらに、移民・難民・ミックスルーツの人々の意思を尊重し、当事者の権利を奪わず制作・発表し、在留資格や権利を守る制度改善のために声を上げるべきだと表明しています。
表現の現場における不均衡とそこから派生する差別を撤廃するため、実態把握調査、情報提供、ハラスメントに関する周知及び啓発、法改正要求などを行う団体。サイトでは調査結果や相談窓口を見ることができます。表現の現場でのハラスメント、ジェンダーバランスに関する調査と、教育機関向けリーフレットの作成を目指し、クラウドファンディングも実施。
日本の舞台芸術界に関わる有志を中心とする、業界内の性暴力やジェンダーやセクシュアリティに関するハラスメントの問題に関する集まりを母体としたワーキンググループが作成した相談窓口リスト。
世界的な芸術文化都市東京として、芸術文化の創造・発信を推進し、東京の魅力を高める多様な事業を展開。芸術文化支援事業として行っている各種助成について知ることができます。助成対象事業の検索も可能。
文化芸術活動の支援を行っている振興会のサイト。音楽、舞踊、演劇、伝統芸能、大衆芸能、映画祭などの創造・普及活動を援助する助成事業「芸術文化振興基金」のページでは、応募できる助成対象活動の分野を検索し、助成に応募することができます。
社会科学分野、マクロ経済分野などに対しても助成を行い、外国人留学生への奨学金の給付も行っている野村財団では、若手芸術家の育成活動および公演会、展覧会、シンポジウムの開催など芸術文化の国際交流活動に対する助成も行っています。
企業メセナ協議会が運営する、芸術・文化への寄付を促進するポータルサイト。「寄付をしたい方」「寄付を集めたい方」「助成を受けたい方」それぞれに対する情報が掲載されていてます。芸術文化に対する寄付に対して税制優遇を適用することのできる助成制度があり、制度上で資金調達の支援をしています。
国内外で文化交流活動にかかわる個人や組織をサポートするために、各種助成を含む公募プログラムを展開しています。文化芸術交流、アジア文化交流強化、海外における日本語教育など。
トヨタがメセナ協議会と連携して運営する、アートマネジメントに関する情報提供と、関係者のネットワーキングをめざす、総合情報サイト。コラムやイベントレポートを掲載しているほか、助成金、求人、ボランティア情報などもチェックできます。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策の影響を受けて経済的な打撃を受けた舞台芸術関係者(主に個人・中小の団体)が利用できる支援等の情報と、また彼らを支援したいと思う人々のための情報をまとめたサイト。
小劇場演劇の制作者を支援するサイト。演劇制作のノウハウを知りたい方に向けた助成金の探し方や役立つツール・テンプレートなどのナレッジの発信のほか、支援やガイドラインなどをまとめたコロナ禍対策特設ページもあります。
若手映画作家育成プロジェクトを実施するほか、コンテンツ全般の無観客公演等の収録映像を活用した動画の制作・海外配信の支援、また、公演を収録した国内におけるポストコロナを見据えた収益基盤の強化に資する公演及び当該公演を収録した動画の全部又は一部の海外向けのデジタル配信の実施を支援しています。
文化庁による、音楽、演劇、舞踏、映画、アニメーション、マンガ等の芸術文化の施策・事業一覧。各種助成金・支援制度について知ることができます。
弁護士・弁理士・会計士など有資格の専門家の協働による、芸術・文化・創造的な活動への支援プログラムの企画運営を中心とした非営利の任意団体。作家とギャラリー間の契約や、作品の著作権・肖像権等の権利、2次創作のライセンスなどについて無料で相談できる窓口を設置しています。
ダンサー・音楽家・俳優・スタッフの「ヘルスケア」をサポートし、芸術家と医師・治療師・トレーナーをつなぐNPO。パフォーマンス向上やケガ予防につながる身体のケアに関するセミナー・講演会の開催や、芸術家ならではのヘルスケアについての情報発信を行うほか、「舞台制作者必携公演救急ガイド」も公開しています。
芸能従事者が、仕事中はもちろんそれに伴う移動中、通勤時の災害を補償する政府労災保険に加入するための窓口(特別加入団体)。
Arthouse Press(アートハウスプレス)藝術電影館通信
日々全国各地で展開されるミニシアター・シネマテーク・定期的に上映を行っている自主上映団体や、多様な上映関連イベント・映画祭・特集上映などの情報を、網羅的に紹介するサイト。オンライン上で視聴が可能なトークやレクチャー、イベントの収録動画や、記事やイベントレポートなども掲載。
近現代アジア圏における美術をジェンダーの視点から捉え直すことを目的として、アジア・女性・歴史のファクターが出会ったことで生まれる芸術に注目し、伝統的な男性中心の記述から解放することを目指し、アジアの女性アーティストのデータベースや、サイトを運営する小勝禮子さんをはじめとする研究者による研究が掲載されています。
聴こえなくても・見えなくても観劇を楽しみたい方と、台本貸出や手話通訳、字幕投影などを担う団体・公演主催者・劇場とをつなぐ活動をしている。観劇を希望する人からの相談や、舞台に関わる団体からの相談も受け付けています。
「環境や身体のちがいから劇場を訪れなかった人が、別の方法で“劇場”にアクセスできるようになれば、ひとりひとりの日常もひとつひとつの作品も、もっとおもしろくなるはず」という思いから生まれたアクセシビリティに特化したオンライン劇場。多言語字幕・手話通訳・音声ガイドなど、その人にとってのアクセシビリティを高めた映像を配信しています。
笠井康平さん・小澤みゆきさんが編集長を務める、広い意味での「原稿料」を主題に、出版活動の流れ自体を目次として、ウェブに掲載される同人誌。制作過程や最終稿以外のテキストがGitHubで公表されており、「原稿料」「契約・交渉」「選考」「執筆」「流通・販売」「パブリシティ」「財務・会計」などをテーマにした原稿を読むことができます。
美術史を中心に「女性アーティスト」と呼ばれる人々の活動を可視化する作業を行うことで、女性アーティストのさらなるエンパワーメントやシブリングフッドを目指すプロジェクト。ウェブサイトでは一般公募によって推薦されたタイムラインに加えたい女性アーティストの一覧やPodcast番組が公開されています。
「無名のクリエイターなんていない」という思いで作られている、あらゆるクリエイティブの制作者情報をオープンにしてゆくクレジットデータベース。現在2万件を超えるWORKSと15万件のクレジット情報が公開され、クリエイターや作品を、キーワードや分類から検索できます。
このリンク集は、みなさまの声を伺いながら更新していければと思っています。リンク先の追加は自薦・他薦問いません。編集部で掲載の検討をさせていただきます。下記のフォームからご連絡お待ちしております💐
newsletter
me and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていること、新しい場所の構想などをみなさまと共有していくお便り「me and youからのmessage in a bottle」を隔週金曜日に配信しています。
me and you shop
me and youが発行している小さな本や、トートバッグやステッカーなどの小物を販売しています。
売上の一部は、パレスチナと能登半島地震の被災地に寄付します。
※寄付先は予告なく変更になる可能性がございますので、ご了承ください。