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目をみひらいて/前向きと後ろ向きの行ったり来たりのなかで

me and youのニュースレター「message in a bottle」vol.71

「me and youからのmessage in a bottle」は、個人と個人の対話を出発点に遠くの誰かにまで想像や語りを広げる活動を行なっていくme and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていることなどをみなさまと共有していくお便りです。

2024年10月4日に発行したvol.71では、目をみひらきながらのちいさな旅、前向きと後ろ向きの行ったり来たりのなかで考えていることなどについて日記文通でお届け。「me and you’s eye」では、パウル・ツェランの「刻々」という詩、占星術アプリCo – Starを紹介しました。

💌日記文通 – diary and letter –

me and you のふたりの日記と、お互いの日記から考えたことや感じたことにお手紙をそっとそえた「日記文通」のこころみです。わかりやすい言葉を少し脇に置いておいて、誰に見せるでもない自分のためだけの言葉をまず書いてみること。その言葉を親密な場所ですこしだけオープンにすること。朧げな自分の思考の輪郭を朧げなまま認識し、それを共有することで、個人が個人のままでいながら誰かと生きる未知の豊かさに迷いながら辿り着けるのではないか? という実験の記録です🚶

📗2024.10.3- 野村由芽:目をみひらいて

琵琶湖をぐるりと電車でまわりたい。3番線の電車は湖西線で、それに乗れば、琵琶湖の西側の、湖のある風景を眺めることができる、という。という、というのはわたしが実際に乗ったことがないからで、けれどそれはまだ、強い気持ちで乗らないようにしているのだった。2番線の琵琶湖線で京都から15分ほどで到着する石山という駅が最寄りの街に祖母が住んでいて、わたしは、湖西線で琵琶湖を一周するのは、祖母がこの世とは別の世にいったときだと、そのときにひとりで乗ろうと思っている。ずっと、そう決めている。ふだん暮らしている街を離れ、移り変わる景色に胸を打たれて歩きながらずっと、目をみひらけよ、と自分に話しかけている。わたしはちいさな旅が好き。

📕2024.10.2- 竹中万季:前向きと後ろ向きの行ったり来たりのなかで

こう、自分で書いたものを読むとすごく前向きだけれど、悩んでばっかりだ。ものすごい速度のなかで生活していると、つい「忙しい」「生活がなんにもできていない」と愚痴をこぼしてしまう。もっと速度のない世界で生きたい、なるべく努力せずに生きたい、と思う日だって、一ヶ月のなかで何度もある。会社を経営しているような人は、ずっと前向きじゃなきゃいけないのだろうか。その、前向きと後ろ向きの行ったり来たりのなかにいるのはおかしいのだろうか。でも、どちらのほうが絶対的にいいのだ、とわたしは言い切ることがなかなかできない。はたらいている人はどんな人でも機械ではなく人間なわけだし、いろんな感情がある。

🐬me and you’s eye

  • パウル・ツェランの「刻々」(『パウル・ツェラン詩文集』より)
  • 占星術アプリCo – Starが教えてくれる今日の一言(Your day at a glance)
  • 📮me and youの郵便箱

    「日記文通 – diary and letter – 」の感想や、「me and you の『アイスクリームが溶けても』」で取り上げたらおもしろいのでは?というトピック、そのほかme and youに伝えたいことなど、郵便箱にていつでも受け付けています。いただいたメッセージのなかからいくつかこちらのコーナーで返信をしていきますので、お気軽にお便りいただけたらうれしいです💐

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    me and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていること、新しい場所の構想などをみなさまと共有していくお便り「me and youからのmessage in a bottle」を隔週金曜日に配信しています。

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    me and youが発行している小さな本や、トートバッグやステッカーなどの小物を販売しています。
    売上の一部は、パレスチナと能登半島地震の被災地に寄付します。

    ※寄付先は予告なく変更になる可能性がございますので、ご了承ください。

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