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生理やフェムテックへの関心を流行で終わらせない。「プリーツ倶楽部」の想い

murmo・高島華子×SISIFILLE・cumi×Rinē・信近エリが語らう

ここ数年、これまでタブー視されてきた、女性の健康課題をめぐる世の中の見方は確かに変わってきているように感じます。メディアでは生理や更年期といった話題が取り上げられ、「フェムテック」という言葉も身近なものになってきています。しかしその一方で、こうした状況が一過性のブームで終わってしまうのではないか、という懸念も。

生理は、消費されるものじゃない。まだまだ語り尽くされていないことはたくさんあるはず。そんな想いを抱いて集まったのが、初心者向け日本製月経カップを開発した「murmo(マーモ)」、オーガニックコットンの生理用ナプキンやショーツなどのプロダクトをつくる「SISIFILLE(シシフィーユ)」、吸水ショーツとブラレットを展開する「Rinē(リネ)」の3ブランド。

生理について語られることは増えても依然として語られる機会の少ない、個人的な生理にまつわるエピソードについてなど、一人一人の経験や工夫をシェアし、シスターフッドを感じられる場所を作りたい。そんな思いから、コミュニティ「プリーツ倶楽部」をスタートしました。

その第一弾となるコミュニティイベントが7月17日(水)、東京・下北沢の「BONUS TRACK」で開催されます。テーマは、「生理」。murmo代表・高島華子さん、SISIFILLEブランドコミュニケーター・cumiさん、Neith(Rinē)代表・信近エリさんに、コミュニティ誕生までの経緯や、イベントに込める想い、また今後の活動について伺いました。

「月経カップを使って、初めて『私、今まで我慢していたんだ』と気づきました」 (高島)

―まずは3社がどんなブランドなのか伺いたいと思います。初心者向けの月経カップを展開する「murmo」は、2024年デビューとこの中では一番若いブランドですが、立ち上げのきっかけは何だったのでしょう?

高島:4年前、コロナ禍で外出自粛になったとき、これまでずっと気になっていた月経カップを試したことが始まりでした。それまで生理用品といえばナプキンしか使ったことがなく、タンポンも入れたことがなかった私は、まず腟に月経カップを挿入するのにかなり苦労しましたが、何回か使ってみるうちに、その快適さの虜になりました。

不快だったにおいやムレがなくなり、生理中でも大好きな銭湯やサウナに行ける(※1)。もういいことだらけなんです。そのとき初めて「私、今まで我慢していたんだ」と気づきました。中学生で初潮を迎えてから、毎月生理と付き合う中で、その不快さや行動制限を仕方ないことだと受け入れ、いつの間にか我慢していることを忘れてしまっていたんですよね。

生理やフェムテックへの関心を流行で終わらせない。「プリーツ倶楽部」の想い

左から、信近エリさん、cumiさん、高島華子さん

―高島さんにとって、大きな変化だったのですね。実際自分で製品を作ろうと思い至ったのは、どんな理由からだったのでしょうか?

高島:それからは、身近な友人にも月経カップを勧めるようになったのですが、思えば、自分以外の人の生理について知る機会ってあまりなかったなと気づいて。それが、生理について調べるきっかけになりました。

多種多様な職業の女性に生理について聞くインタビューをするなかで、いろんな生理の悩みがあるのだと知る一方で、月経カップの利用者の少なさに「もったいない」という想いが湧いてきました。私自身もそうでしたが、月経カップはやはり最初のハードルがとても高いんですよね。そこで、3年かかって開発したのがmurmoです。着脱がしやすいようにカップに折り目を入れたり、購入後も不安を軽減できるようユーザーサポートを設けたり、月経カップの最初の一歩を後押しできるような製品を作りました。

生理やフェムテックへの関心を流行で終わらせない。「プリーツ倶楽部」の想い

murmoの月経カップ。入れやすさと取り出しやすさ、入れた後の違和感の少なさではじめてでも使いやすい仕様を実現。(ウェブサイトへ

「自分自身がすごく必要としていたものだから、絶対他にも必要としている人がいるはずだ、という確信がありました」(cumi)

―「SISIFILLE」は、 オーガニックコットンの生地メーカーとして長年培ってきた知見をもとに、良質なオーガニックコットンを使った「ピリオドパッド」を展開しています。ブランドや製品について詳しく教えてください。

cumi:SISIFILLEの生理用ナプキン「ピリオドパッド」は、肌に触れるトップシートにタンザニア産のオーガニックコットンを100%、吸収体には植物由来のパルプを使用し、やわらかな肌触りにこだわっています。また、日常で使うものだからこそ、気持ちよく使えるスタイリッシュなデザインも特徴です。

ブランドを立ち上げたのは9年ほど前。母体の会社は、30年以上オーガニックコットンの糸の輸入や生地製造を手掛けていて、インドやタンザニア、ペルーなど、いずれの産地でも環境負荷が少なく 不当な搾取のない社会的に公正なものづくりにこだわっています。取引先に布ナプキンのメーカーが多かったこともあり、布ナプキンを使うきっかけや無理なく続けるための補完アイテムとして自社でも生理用ナプキンを作れないかという話が挙がり、開発へと至りました。

―オーガニックコットンのナプキンというと、布ナプキンを想像しますが、「SISIFILLE」が開発されたのは、使い捨てタイプですよね。

cumi:ちょうどその頃、私は出産後で仕事に復帰したばかりだったのですが、当時の悩みが、肌質の変化でした。それまで肌トラブルなど滅多に起こさなかったのに、ライナーや母乳パッドで、痒みやかぶれが起きてしまって。そんなある日、ふと、会社にあったオーガニックコットンのハギレを肌にあててみたところ、すごく楽になったんです。

それをきっかけに、オーガニックコットンの布ナプキンを使うようになったのですが、赤ちゃんのいる生活の中では、外出時がどうしても大変で。無理なく布ナプキンを続けるために、使い切りタイプがあったらいいのに……と思っていたところ、会社のプロダクトの開発が重なり、ブランドの立ち上げを担当することになりました。自分自身がすごく必要としていたものだから、絶対他にも必要としている人がいるはずだ、という確信がありました。

生理やフェムテックへの関心を流行で終わらせない。「プリーツ倶楽部」の想い

SISIFILLEのサニタリーショーツとピリオドパッド。サニタリーショーツにもオーガニックコットンを使用し、生理時をより快適に過ごすための機能を随所に散りばめている(ウェブサイトへ

「ナプキンを“つけなくていい”という選択肢があるんだと、びっくり。吸水ショーツは、生理のときの過ごし方を変えるイノベーションですよね」(信近)

―スタートアップ企業であるフェムテックブランド「Rinē」は、はき心地の良さと、約110mlという抜群の吸水性を追求した吸水ショーツを展開しています。やはり、実体験からブランドの立ち上げへと至ったのでしょうか?

信近:私は初潮が早く、小学校4年生のときから生理と付き合ってきたのですが、性格上、心地よくないことが大嫌いで、ムレやにおいの対策にもいろんなツールを取り入れては試していました。そんななか、吸水ショーツという商品があることを知り、すぐに試してみたんです。まず、今まで当たり前だった、ナプキンを“つけなくていい”という選択肢があるんだと、びっくり。吸水ショーツは、生理のときの過ごし方を変えるイノベーションですよね。

どうせなら自分が一番気にいる製品を見つけたいと、ネットを駆使して海外からあらゆる吸水ショーツを取り寄せてみたのですが、デザインが良くても吸水力がなかったり、吸水力はあってもデザインが好きじゃなかったりと、満足するものがなかなかない。だったら自分でつくったらどうだろうと思ったのが始まりでした。

生理やフェムテックへの関心を流行で終わらせない。「プリーツ倶楽部」の想い

Rinēの吸水ショーツとブラレット。吸水ショーツは吸水速乾シート・新開発の強力吸水シート・漏れない防水シート・地球に優しいテンセル繊維の4層で約110mlの吸水量を実現(ウェブサイトへ

―Rinēはスタートアップとして起業され、資金調達には投資家の理解も必要だったと思います。そこでの苦労はなかったのでしょうか?

信近:それがなかなか大変で……。このイノベーションを何に例えたら、男性の投資家にもわかってもらえるのだろうと考え、ピンときたのがレーシック手術でした。私は目が悪くてずっとコンタクトレンズで生活していたのですが、買い続けなくてはいけない、替えを持っていないといけない、といった不安や負担が、手術をしたら全部なくなって。まさに人生が変わったんですよね。例えるならそれが一番近いと話したら、「なるほど!」となって(笑)。なかなか難しい部分もあるけれど、フェムテックがより浸透していくためには、やっぱり生理を経験したことがない男性に理解を得ることは必要不可欠だと感じています。

「世の中の生理やフェムテックへの注目が、一過性で終わらないためにはどうしたらいいのか」(信近)

―今回、この3つのブランドが集まったのには、どんな経緯があったのでしょうか?

高島:今年の3月、あるイベントでSISIFILLEさんにお声がけいただいたのが最初のきっかけでした。「何か一緒にできたらいいね」と話すなかで、もう一つブランドを入れたいとなって、同時に名前があがったのが、Rinēさんでした。

cumi:SISIFILLEでは、「世界をやわらかくする」というコンセプトのもと、環境や社会、個々の問題に対して、自分たちにできることの模索を続けてきました。ただ少し前から、同じような想いを持った他のブランドや企業の人たちと協力し合うことができたら、もっとわたしたちの目指す世界に近づけるんじゃないか、より良いものが提供できるんじゃないかと思いはじめていて。

そんなときにmurmoさんとお会いする機会があって、これは運命だと感じました! 同じエネルギーというかマインドを感じていたmurmoさんとお話したすぐ後にRinēさんにお声がけし、とんとん拍子で集まった3人は感覚がどこか似ていて、何をやるにもスムースで驚いています。

信近:ここ数年フェムテックの盛り上がりもあって、あちこちで生理にまつわるイベントが開かれるようになって、今、それが一旦落ち着いてきた状況だと思うんですよね。でも、生理って流行じゃないし、何十年と付き合わなきゃいけないもののはず。世の中の生理やフェムテックへの注目が、一過性で終わらないためにはどうしたらいいのかと考えていたところ、ちょうどお二人にお声がけいただいたんです。

私たちは何かポンとイベントを打って終わりということではなく、点じゃなくて、線で、しかも横のつながりを持って、生理や女性の健康課題に向き合えるような場所、コミュニティを作れたらいいね、と意見が一致しました。

「生理の過ごし方が変わるアイテムに出合うって、ささやかだけど、大きな革命だと思うんですよね」(cumi)

―コミュニティ「プリーツ倶楽部」が7月17日に開催するイベントは、どんなものになるのでしょうか?

高島:今回、「生理」というテーマを掲げ、それらにまつわるエピソードを私達が話すだけでなく、参加者の方々にも自分の生理について考えたり、感じたことをシェアしたりしていただきたいと思っています。そして、それをリアルタイムでグラフィックレコーダーの清水淳子さんに可視化していただく予定です。フワッと聞いているだけだと流れてしまうものが、目に見える形で記録されることで改めて気づくこともあると思うんです。それを見ながらまた意見を交わすようなこともできたらと思っています。

cumi:生理の過ごし方が変わるアイテムに出合うって、ささやかだけど、結構大きな革命だと思うんですよね。私自身、オーガニックコットンを肌にあてて世界が変わったという経験があったから、そのリアルな感動を共有したいという想いはずっとあったし、個々の体験や想いこそが、誰かの大きな変化を生むことにつながるのではないかなと思っています。

生理やフェムテックへの関心を流行で終わらせない。「プリーツ倶楽部」の想い

2024年7月17日(水)に下北沢ボーナストラックで開催する『「プリーツ倶楽部」折りたたまれた想いを話そう/about「生理」』。お申し込みはPeatixで先着順で受付(Peatixへ

―ちなみに、「プリーツ倶楽部」という名前が印象的ですが、どんな由来があるのでしょうか?

信近:みんなで、このコミュニティの名前を考えていたとき、隠していたわけじゃないけれども、ちゃんと話してこなかったしわの部分、それが寄せ集まるイメージが浮かんだんです。それで、「プリーツ」だ! と。

そもそも「プリーツ」って何だろうと調べてみると、中世から近世にかけて、女性の着るものとして主流だったロングスカートを、プリーツで足の可動域を広げて動きやすくしたという歴史があると知って。知恵と工夫によって女性の生き方を変えたという点に、現代のフェムテックにも通ずるものがあるとも感じ、ぴったりだと思いました。

「アメリカの私の暮らす地域では、コミュニティでサポートし合うという感覚を自然にそなえている人が多い」(cumi)

―3ブランドの共通点として、もともとWebサイトやSNSを通じたコミュニティを持っていらっしゃることがあると思います。コミュニティというかたちにこだわる想いについて、お聞かせください。

信近:Rinēの場合、吸水ショーツにたどり着くまでに、まずは啓蒙が必要というところがキーワードとしてあって。例えば、私たちはそもそも我慢をしていることがたくさんあるのだということに気付きづらいと思うんですよね。

生理休暇が取りにくいとか、不妊治療や育児のために仕事を辞めなきゃいけないとか、そうした女性の抱えがちなさまざまな我慢があって、それは「仕方ないこと」ではないのだと気付かないと、大きな意味で吸水ショーツというプロダクトの魅力も伝わらないと思っているんです。だから、商品写真やビジュアルだけでは伝わらない部分を、私の言葉なりSNSなりを通じて伝えていこうと、発信を続けています。

RinēのInstagramでは信近エリさんの言葉でメッセージのほか、生理や吸水ショーツについてのインタビュー動画、生理中のレシピをリール動画で発信(RinēのInstagramへ

cumi:その気持ち、よくわかります。SISIFILLEもただ単に新しい製品を開発するということではなく、ユーザーとコミュニケーションを取りながらブランドを育てていきたい、いろんな声を汲み取って、必要な人のもとに届けたいという想いがあります。そこで、2022年のブランドリニューアルのタイミングで「COMMUNITY」を立ち上げ、ブランドのフィロソフィーを体現するような方に話を聞いたり、ユーザーと直接関わるイベントを開催したりしてきました。

SISIFILLEのCOMMUNITY。生理のことに限らず、セルフケアやエンパワーメント、パーマカルチャーにまつわる読み物も充実(ウェブサイトへ

高島:murmoでは、「私の生理」というタイトルで、生理を通してその人の半生をつづるインタビュー記事を発信しています。他者の経験を知ることで、「自分もこうだった」と共感したり、逆に「自分はそうじゃなかったけど、こんな思いをしている人がいるんだ」と気づいたり。それによって、思いやりや寛容さが生まれることもあると思うんです。私は、そういう優しい世界で生きていきたい。人はやっぱり一人じゃ生きていけないから。

murmoのインタビュー連載「わたしの生理」。不妊治療を始めてからの生理の話や、子宮頸がんで子宮を全摘出して生理がなくなった話、ピルの話など、一人ひとり異なる生理の経験について綴られている(ウェブサイトへ

cumi:私もそれをコロナ禍にすごく感じました。アメリカの私の暮らす地域では、コミュニティでサポートし合うという感覚を自然にそなえている人が多いんですよね。引っ越してきてからはそういった人たちの気持ちや行動に救われたし、私も何かできることをしたいという気持ちを強く持つようになりました。

もともと「ミールトレイン」という、困った人がいたときにみんなが交代制で食事を届けたり、買い物をしたりといったサポートを届ける文化が根づいていることもあり、パンデミック時も、サポートしたい人と受けたい人をつなぐ仕組みが構築されるまでのスピードが早くて。ローカルのファーマーやお店はそういったシステムで苦難を乗り越えることができたし、コミュニティの力ってすごいなと実感しました。

そして、こういうことがブランドとしてもできるんじゃないかと思ったんです。ただ単に物を買うだけじゃなく、例えば人に打ち明けづらい悩みをシェアしたり、経験や工夫を話し合ったり。そうしたことが、より心地よく生きる選択肢を広げることにもつながるんじゃないかな。

「プロダクトやサービスが撤退したとしても、生理はなくならない」(信近)

―フェムテック市場が盛り上がりを見せる中で、それをビジネスチャンスと捉えるような潮流が生まれたり、大手企業がプロダクトやサービスに開発に乗り出したりといった動きも生まれています。3社のような、小さくとも誠実で確かな想いを持ったブランドは、この状況をどんなふうに感じていますか?

信近:フェムテックが盛り上がったことは、とてもいいことだと思っています。ただ大手企業がどんどん参入する一方で、今度はそこから既に撤退するような流れも出てきている今、どうしてもフェムテック自体が廃れていっているように見えてしまうんじゃないかと思っていて。

生理用品は特に、60年もの間イノベーションが起きていなかった分野で、やっぱりその60年の「習慣の壁」はものすごく大きいと感じています。吸水ショーツも10%程度に普及率が上がるまでは早かったけれど、そこから先がなかなか難しく、そこで淘汰されていくブランドもたくさんあって、まさに過渡期だと思うんですよね。

でも、プロダクトやサービスが撤退したとしても、生理はなくならない。「習慣の壁」を突破していくには、ちゃんと地に足をつけて、長い目で見て課題に向き合っていくしかないですよね。そう思ったときに、私たちのような小さい規模の会社だからこそ、ビジネス的なKPIにとらわれず、啓蒙活動に力を注ぎ、エンドユーザーとの関係も作っていけるはずだと思ったんです。

cumi:同感です。世の中のフェムテックを流行りで終わらせないために、これからが私達の出番だという気がします。

女性の体は生理だけじゃなく、妊娠や出産、更年期などライフステージによって大きく変わります。そんななか、私自身がそうだったように、昨日までの自分を支えていたものが、今日使えなくなることもある。そう考えたときに、一つのブランド、一つのアイテムだけでなんとかしようとするのは、すごく難しいことで、だからこそみんなで手を取り合って補っていくことが、フェムテックを末長く活用するために必要だと思います。

「折りたたまれて見えていなかった部分に目を向けることで、『もっと心地よく、楽に生きていけるんだ』と、気づける場になったら」(高島)

―始まったばかりの「プリーツ倶楽部」ですが、今後、どんな場所にしていきたいと考えていますか?

高島:信近さんの言うように、「習慣の壁」って、すごくあると思うんです。折りたたまれて見えていなかった部分に目を向けることで、自分の我慢に気づいたり、「もっと心地よく、楽に生きていけるんだ」と、気づけたりできる場になったらいいなと思います。

信近:私は、すごくライトな感じで出入りできるコミュニティにしたいとも思っているんです。生理のことはもちろん、体調のことや子育てのこと、キャリアのことなんかも、「あそこに行ったら、誰かに相談できる」というような場所になれたらいいなと。ただ意識高く話すんじゃなくて、そこに参加していることで、自分の悩みが軽くなったり、解決したり、逆に人を助けることで自分が救われたり、シスターフッドみたいなことを感じられる場にできたらと思っています。

cumi:本当に気軽さは大事ですよね。肩に力を入れて「一歩踏み出す!」というよりも、スッと自然に入れる感じがあるといいなと思います。第一弾のテーマは「生理」ですが、今後は「更年期」だったり、「子育て」だったり、人生の中のあらゆる「折りたたまれていた想い」にスポットを当てられたらとも考えています。男性に話を聞くのもいいかもしれないですよね。

高島:男性と改めて生理の話、してみたいですね! 今、準備をしながら、「プリーツ倶楽部」がすごく大事な場所になっています。先日も、お二人とミーティング中になんだか胸が熱くなってしまいました。誰にとっても、心の拠り所になるような大切な場所になったらいいなと思っています。

※1:施設によっては、生理中の入浴をNGとしている場合もあります。murmoのウェブサイトにて、サウナや温泉での月経カップの使い方について書かれています。「サウナや温泉、プールや海水浴などのマリンアクティビティのときに生理がかぶった!夏のレジャーで月経カップは使える?」

murmo代表 高島華子

映像プロデューサーとして、ドキュメンタリー番組制作やブランドのコンセプトムービーの企画制作などに従事。その後、月経カップやフェムテック製品との出会いをきっかけに、今年4月に月経カップブランド「murmo/マーモ」をローンチ。生理の不快や我慢を減らし、生理ライフが楽になる未来を目指し、活動している。

SISIFILLE ブランドコミュニケーター cumi

幼少期をインドネシアで過ごし、大学卒業後はアパレルでPRなどに従事。2015年に株式会社パノコトレーディングよりオーガニックコットンブランド「SISIFILLE」を立ち上げ、生理用ナプキンの企画を担う。現在はサンフランシスコベイエリアを拠点に、人と人とのつながりやコミュニティーづくりにフォーカスをしてブランド内外で活動している。

Neith代表 信近エリ

2004年よりシンガーソングライターとして自身の作品をリリース。女性が女性特有の悩みによってパフォーマンスを左右されることなく、心身ともに健やかに過ごすサポートをしたいという想いから2020年12月に株式会社Neithを創業し、吸水ショーツや吸水ブラレットなどを販売するRinē(リネ)を展開している。

『「プリーツ倶楽部」折りたたまれた想いを話そう/about「生理」』

日時:2024年7月17日(水)開場18:30 トークイベント19:00〜20:00 クローズ21:00
内容:トークイベントとグラフィックレコーディング、生理用品の展示 
トークイベント内には、小グループで参加者同士でお話をする時間がございます
トークイベント以外の開場時間は、どなたでも展示をご覧いただくことが可能です
開催場所:下北沢 BONUS TRACK GALLERY
住所:世田谷区代田 2-36-15(下北沢駅南西口徒歩 5 分 / 世田谷代田駅徒歩 5 分)
参加料:無料
トークイベント申し込み:Peatixからの事前予約制(先着25名様)
公式Instagramアカウント:@pleatsclub

murmo/マーモ

「アンウェルカムな生理をウェルカムに」をスローガンに、初めての人でも使いやすいよう、“着脱しやすさ”を追求した日本製月経カップを軸にした生理用品ブランドです。
生理用品の選択肢を増やし、生理の日々も日常と変わらずに過ごせる未来をつくることに加え、自分たちの生理や身体について知ること、そして一人で悩みを抱えることなく、生理や身体のことをフラットに話しやすい社会をつくっていくことを目指しています。

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SISIFILLE

一人ひとりの心がやわらかくなれば、世界はきっとやわらかくなる。シシフィーユは、オーガニックコットンのもつ触感を超えた「やわらかさ」の価値に着目し、生理用ナプキン、アンダーウェアなど、素肌と心に安らぎを与える「やわらかなプロダクト」を手がけています。使用するコットンは、世界各地から直輸入したフェアトレードのオーガニックコットンのみです。売上の一部から、コットン産地での学校の運営や井戸の建設、適切な医療の提供などのサポートをしています。

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Rinē

「Rinē(リネ)」 は、女性が”揺るがない毎日”を過ごすために生まれた新しい選択肢である「吸水ショーツ」・「吸水ブラレット」を販売するライフスタイルブランドです。女性が女性特有の悩みによって、日々のパフォーマンスを左右されることなく、心身ともに健やかに過ごすためのプロダクトを創り、世に送り出すことをミッションに掲げ女性の健康課題をサポートしています。

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me and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていること、新しい場所の構想などをみなさまと共有していくお便り「me and youからのmessage in a bottle」を隔週金曜日に配信しています。

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