「月経カップを使って、初めて『私、今まで我慢していたんだ』と気づきました」 (高島)
―まずは3社がどんなブランドなのか伺いたいと思います。初心者向けの月経カップを展開する「murmo」は、2024年デビューとこの中では一番若いブランドですが、立ち上げのきっかけは何だったのでしょう?
高島:4年前、コロナ禍で外出自粛になったとき、これまでずっと気になっていた月経カップを試したことが始まりでした。それまで生理用品といえばナプキンしか使ったことがなく、タンポンも入れたことがなかった私は、まず腟に月経カップを挿入するのにかなり苦労しましたが、何回か使ってみるうちに、その快適さの虜になりました。
不快だったにおいやムレがなくなり、生理中でも大好きな銭湯やサウナに行ける(※1)。もういいことだらけなんです。そのとき初めて「私、今まで我慢していたんだ」と気づきました。中学生で初潮を迎えてから、毎月生理と付き合う中で、その不快さや行動制限を仕方ないことだと受け入れ、いつの間にか我慢していることを忘れてしまっていたんですよね。