最近、私は暇だ。時間があるからといって、何か面白いことをやるわけでもなく、ただただ時が過ぎるのをじっと耐えながら待っているという最悪な状態だ。何か新しいことをやりたいけれど、何も思いつかない。とりあえず酒でも飲むかといった感じである。
酒量が増えた。時には昼間から飲むときもある。よくないなと思いながらも、午前11時くらいになると、コンビニまで行って缶チューハイとかビールやワインなどを買い込み、一人でウチで飲んでいる。13時くらいにはベロベロに酔っ払っており、その状態で友達などに「もう私はダメだ」などと連絡をし、迷惑を溶かして固めた塊になり、布団の上でウゴウゴしている。このまま行けば私は友達を失うこと待ったなしな上、アルコールに脳を毒されて何も考えられなくなってしまう。危ない。私は酒を辞めたい。しかし、その気持ちに抗いながらもコンビニに行って酒を買ってしまう。私は何かの病気とか、中毒なのだろうか、そう思うときもある。
酒とは一瞬のきらめきを手にするために飲むものだ。酒を飲んだ先に何か新しい発見があったり、楽しいことがあるはず。そんなことを期待して酒を飲む。1%くらいの確率でそんなことが起きる。道を歩いていたら好みのタイプからプロポーズされるくらいの確率。そんな確率を当てにして私は酒を飲んでいる。不毛だけれど、止められない。ちょっと危機感を感じながらも、まあ、こういう時期だってあるもんだと楽観的に考えている部分もある。10月からは新しい仕事が始まる。そうなったら、多分、こうやって昼間から酒を飲むこともなくなるだろうとの期待がある。というか、この酒の進み具合は、10月から始まる仕事のプレッシャーから来ているに違いないのだ。それさえなければこんなに酒を飲まなくてすんだ。呪うべきは酒を飲む私ではなくてプレッシャーのある仕事だ。私は悪くない! そうやってまた酒を飲む。
どうやったら酒を辞められるのだろうと、断酒に成功した作家の本などを読んで、なるほど。そういう風に考えれば酒を辞められるのか。と、酒を飲みながら考えている。最近は、そんな日々。きっと長い人生でこんなこともあったのだろうと思い出すだろう。