持続的な生活を送るうえで、ワクワクするイベントを作ることが重要
2026/1/28
どんな家で、誰と、どうやって暮らしていますか? 一日のなかで最も長い時間を過ごすことの多い家が、自分を繕わずに存在できる場所であったなら、きっとたよりない日々を支えるものになるはずです。今回は、家での暮らしを大切にしながら、それぞれ工夫を凝らしながら日々を営んでいる方々に、いくつかの質問に答えていただきました。
この記事では、me and you編集部の岩崎はなえが、家での暮らしについて綴ります。岩崎さんは、彼女と二人暮らし。持続的な生活を送るうえで、ワクワクするイベントを作ることが自分にとって重要だと語る彼女。時間をかけて料理や花で彩るというテーブルの話や、「一人暮らし?」と聞かれたときの本来は感じる必要のない「気まずさ」についても。
1. 暮らしている家の好きなところ、好きになるために工夫しているところについて教えてください。
2. 誰かと暮らすことや、ひとりで暮らすことの選択をどのように行いましたか? そのうえで、「生きることのさまざまなたよりなさ」に日頃どのように向き合っていますか?
3. 暮らしている地域の好きなところは?
4. 家にある、たよりない日々を支えてくれるものとは?
5. 部屋の間取りを教えてください。
1. 暮らしている家の好きなところ、好きになるために工夫しているところについて教えてください。
1日の、季節のめぐりがわかる天窓。朝は白い光が、夕方になると金色の光が差し込みます。月を見ながら、朝に差し込む光の鋭さを見ながら、「またこの季節になったね」と話す時間ができました。
2. 誰かと暮らすことや、ひとりで暮らすことの選択をどのように行いましたか? そのうえで、「生きることのさまざまなたよりなさ」に日頃どのように向き合っていますか?
彼女と暮らしはじめて5年くらい、3個目の家になりました。最初は友達として、半年だけ一緒に暮らそうと決めましたが、心地のよい生活を選びとっていたら自然と5年が経ちました。
関係が築けていない相手から、当たり障りのない会話として「一人暮らし?」と聞かれることがよくありますが、5年が経った今でも、「当たり障りのない会話としてつづけることができないな〜」と思ってしまいます。「気まずさを回収するのは私の責任ではない」という意志と、「毎回気まずい思いはしたくない」という疲れの衝突。それらに向き合う必要がなくなるのはいつだろう、といつもぼんやりします。
3. 暮らしている地域の好きなところは?
誰のものでもない、誰が使ってもいいとみんなが認めている場所が好きだなと感じます。大きい公園があったり、人が集える広場があったり、休憩スペースとしてランダムに椅子が置かれていたり、風通しのよさを感じることの多い街です。夏の神社のお祭りで、さまざまな年代の人がそれぞれの方法で集い、踊っていた光景がとても印象に残っています。
4. 家にある、たよりない日々を支えてくれるものとは?
花瓶や器。時間をかけて特別なごはんとそのテーブルを作ることが好きなので、花瓶や器、キャンドルなどの小物は大切なアイテムです。持続的な生活を送るうえで、家を過ごしやすいように整えることよりも、ワクワクするイベントを作ることが私にとっては重要なので、誕生日やクリスマスなどの特別な日には、何日もかけて料理、お花、デコレーションなどを考えて一つのテーブルを作っています。
どんな家で、誰と、どうやって暮らしていますか? 一日のなかで最も長い時間を過ごすことの多い家が、自分を繕わずに存在できる場所であったなら、きっとたよりない日々を支えるものになるはず。
賑やかな場所で暮らしたい。自然に囲まれて静かに過ごしたい。パートナーと、家族と、仲間と、一人で暮らしたい。たくさんのものに囲まれて暮らしたい人もいれば、ほんの少しの好きなもので満たされる人もいます。暮らしの選択肢は、数え切れないほどあるはずで、誰かにあり方を決められるのではなく、自分自身が本当はどんなふうに暮らしたいのかに耳を澄ませ、望むかたちを見つけていけたなら。
今回は、家での暮らしを大切にしながら、それぞれ工夫を凝らしながら日々を営んでいる方々に、いくつかの質問に答えていただきました。年齢もジェンダーも、住む場所も暮らし方も異なる人たちの生活を覗いてみると、暮らしのあり方は人の数だけ存在していることをあらためて実感します。生活の中で一人ひとりが実践している小さな工夫や、身近なものの愛し方を知ることで、たよりない日々のなかで大きなものに飲み込まれずに生きていく支えとなる、自分なりの暮らしを考えるきっかけになったらうれしいです。
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