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ガラス作家・sasamoto natsuki 過ぎゆく愛おしい時間を、チェック柄のガラスに託す

ガラスはきらきらと瑞々しいまま朽ちることなく佇んでいてくれる

揺らぎ、たなびく、色とりどりの柔らかなチェックの柄と、硬質なガラスの組み合わせは、目にとめるたびほんの少し時が止まるような、意外な驚きがある。そんなガラス作品を生み出すガラス作家のsasamoto natsukiさんに、me and you little magazineのオンライン上の小さなギャラリーに作品写真を寄せていただいています。

美大を卒業後、歴史的にもガラスとのゆかりが深い街・富山の学校で学び、現在は東京を拠点にしながら活動するsasamoto natsukiさんの作品の背景には、どのような思いが込められているのでしょうか。言葉を寄せていただきました。

ケーンワークと呼ばれるヴェネチアの技法をもとに、チェック柄のガラスを作っている

ガラス作家としてどんな作品をつくっているか、活動内容を教えてください。

ケーンワークと呼ばれるヴェネチアの技法をもとにチェック柄を作り、それをモチーフにさまざまな色や形を組み合わせてオブジェやランプ、テーブルウェアなどを制作しています。

sasamoto natsukiさんのシグネチャーのひとつでもある、チェック柄のステムのワイングラス

「この愛おしい瞬間が永遠だったら良いのに」という小さな願いをガラスに託す

作品をつくるときに大切にしていることは?

人は生きていくうえで、年月を重ねた分だけ嬉しいことも悲しいこともたくさん感じて、考えて、忘れていきます。そして変わっていくのは自分だけではなく自分を取り巻くものすべてに起こることで、それに抗うことはできません。

「この愛おしい瞬間が永遠だったら良いのに」という小さな願いを、きらきらと瑞々しいまま朽ちることなく佇んでいてくれるガラスに託すように、そして悲しいことがあったときには足元に駆け寄ってきて顔をそっと舐めてくれる愛犬のような、心があたたかくなる作品を目指しています。

犬をかたどったガラス作品も制作

チェックをまとったガラスの照明 “Glass Wall Lamp”や、ガラスのアートピースも手がける

自分が作ったガラスを、母が写真に撮ってくれる

me and youに寄せてくださった作品について、その背景と、なぜこの作品を選んだのかを教えてください。

この写真は母が撮ってくれたものです。昔からカメラが好きで、最近よく「作品貸してほしい」と言われます。いつも素敵に撮ってくれるので、今回はお母さんにありがとうの気持ちでこの写真を選びました。

sasamoto natsuki

1999年東京都生まれ。
2021年に武蔵野美術大学を卒業後、富山ガラス研究所に進学。2023年より東京を拠点に活動している。

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BULLPEN Exclusive “Glass Wall Lamp”

会期:11月16日(土)〜
会場:BULLPEN

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sasamoto natsuki Solo EXhibition
“She is (not) still here”

会期:11/23(土)〜12/8(日)13:00〜20:00 ※土日のみ
会場:々 noma 

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