ガラスはきらきらと瑞々しいまま朽ちることなく佇んでいてくれる
2024/11/15
揺らぎ、たなびく、色とりどりの柔らかなチェックの柄と、硬質なガラスの組み合わせは、目にとめるたびほんの少し時が止まるような、意外な驚きがある。そんなガラス作品を生み出すガラス作家のsasamoto natsukiさんに、me and you little magazineのオンライン上の小さなギャラリーに作品写真を寄せていただいています。
美大を卒業後、歴史的にもガラスとのゆかりが深い街・富山の学校で学び、現在は東京を拠点にしながら活動するsasamoto natsukiさんの作品の背景には、どのような思いが込められているのでしょうか。言葉を寄せていただきました。
ガラス作家としてどんな作品をつくっているか、活動内容を教えてください。
ケーンワークと呼ばれるヴェネチアの技法をもとにチェック柄を作り、それをモチーフにさまざまな色や形を組み合わせてオブジェやランプ、テーブルウェアなどを制作しています。
作品をつくるときに大切にしていることは?
人は生きていくうえで、年月を重ねた分だけ嬉しいことも悲しいこともたくさん感じて、考えて、忘れていきます。そして変わっていくのは自分だけではなく自分を取り巻くものすべてに起こることで、それに抗うことはできません。
「この愛おしい瞬間が永遠だったら良いのに」という小さな願いを、きらきらと瑞々しいまま朽ちることなく佇んでいてくれるガラスに託すように、そして悲しいことがあったときには足元に駆け寄ってきて顔をそっと舐めてくれる愛犬のような、心があたたかくなる作品を目指しています。
me and youに寄せてくださった作品について、その背景と、なぜこの作品を選んだのかを教えてください。
この写真は母が撮ってくれたものです。昔からカメラが好きで、最近よく「作品貸してほしい」と言われます。いつも素敵に撮ってくれるので、今回はお母さんにありがとうの気持ちでこの写真を選びました。
プロフィール
newsletter
me and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていること、新しい場所の構想などをみなさまと共有していくお便り「me and youからのmessage in a bottle」を隔週金曜日に配信しています。
me and you shop
me and youが発行している小さな本や、トートバッグやステッカーなどの小物を販売しています。
売上の一部は、パレスチナと能登半島地震の被災地に寄付します。
※寄付先は予告なく変更になる可能性がございますので、ご了承ください。