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声のポスト

ファッションとコンプレックスの関係を考える。28人の声(前編)

体型やジェンダーの規範、性的な眼差しへの疑問。服の選び方を通して見えるもの

言葉にならない違和感が生まれるきっかけになったできごとや、社会に存在する問題まで、ひとつの「問い」を立てて、公募を含めたさまざまな人の声を集める「声のポスト」の企画。複数の声から、それぞれの思いや語りが同時に存在する社会そのものを見つめていきます。

ファッションにまつわるコンプレックスはあるでしょうか? ファッションはその長い歴史のなかで、暑さや寒さなどの環境から身を守るという機能的な役割や、嗜好を表現する手段として、そして思想や職業、階層などを表す社会的なものとしても機能してきました。自分ひとりで過ごすときだけでなく、他者とかかわる場面で身に纏うものでもあるからこそ、「これを身につけたい」と思っていても、周囲から、あるいは自分自身から、さまざまな制約や抑圧がもたらされる可能性があり、そこにコンプレックスが生まれることがあるのではないでしょうか。

me and youでは、アーティストと制作したアパレルや雑貨を通して多様な性愛のかたちを伝えているTENGAのブランド「TXA」と一緒に、「ファッションとコンプレックスの関係」についての声を募集しました。

自分が自分でいるための味方になるようなアイテムを選びとり纏うこと。他者からの視線と自分のありたい姿の狭間で葛藤すること。それぞれの生/性に心ゆくまま向き合えるようになるには、社会や環境が変わっていかなければならないこと……。自分と他者の間に存在するファッションにまつわる悩みや疑問、そこからどんなやり方で個人が生き抜いてきたのかということに目を向け、この社会における人と人の関係性や、ファッションを纏う身体に向けられる眼差しを見つめ直す。その行為が、一人ひとりの生きやすさの道筋の発見に少しでもつながることを願って。

💜質問
1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? 
あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか?
個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。
あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

🤍声を寄せてくださった方々
・前編(me and you little magazineに掲載)
安達茉莉子さん(作家・文筆家)イシヅカユウさん(モデル)市川渚さん(クリエイティブ・コンサルタント)小谷実由さん(モデル)カナイフユキさん(イラストレーター・コミック作家)戸田真琴さん(映像作家・作家)はらだ有彩さん(作家・イラストレーター)みさこみさこさん(デザイナー)ゴトウホノカさん09さんちこりさんハルさんぶちねこさんぽんぽんちゃんさんMIDYさんみなみさんミミさん麦人さんmosさんもにまさん桃蟹さん

・後編(TXA Webサイトに掲載)
大河紀さん(アーティスト・イラストレーター)、OTANIJUNさん(グラフィックアーティスト・グラフィックデザイナー・アートディレクター)、管弘志さん(イラストレーター)、杉野ギーノスさん(アーティスト)、millitsukaさん(イラストレーター)、三好愛さん(イラストレーター)、森優さん(漫画家・イラストレーター)

私がどんな姿で現れても怯まない人としかもう恋はできないし愛も難しいかもと思います

安達茉莉子さん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

年齢的に着られない。体型的に着られない。お金がなくて買えない。とにかくださいと感じてしまう。服はあるのに、着る服がない。
ファッションに関してはずっとコンプレックスまみれで苦手意識ばかりでした。
ただ、最近、いいかげんコンプレックスごときになぜ気分を左右されなければならないのか? と思い始めました。
自分以外誰も気にしていないし、他人のことを気にする人は、気にしないでいいやって。この世には大事に作られている服がたくさんある。私はそんな服との出会いを楽しむだけ。
……みたいなときもあれば、外出先でガラスに映った自分を見て、あれ、なんか違うな? としゅんとすることもあります。でも、それでもいいかなとも思います。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

考えてみたのですが、私がどんな姿で現れても怯まない人としかもう恋はできないし愛も難しいかもと思います。そんな人がいるのかどうかはわからないかも。ただ、私は一瞬怯むかもしれなくて、それはちょっと理不尽かもしれない……。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

自分自身を表現するどころか、着ているだけで魂ごと湿っていくような、着たくもない服を着てしまっていたとき、「ボロ」を着ていると思いました(強い言葉ですが)。
だけど、「そんな『ボロ』を着ていたときも、あなたの輝きはちゃんと見えていたよ」という言葉を聞いて以来、その言葉が忘れられません。
どんな服を着ていても、ちゃんと自分自身として存在しているから、大丈夫。
だけど、わざわざ自分のセルフイメージが下がるような服を着たくはない。その「やだなぁ」とか、「やっぱこっちの方がいいなぁ」とか、TPOをリスペクトしつつ、でもそのなかでも自分らしさを出してみたり、勇気を出して着てみたりの積み重ねが、結果として自己表現になっていくのではないかと思います。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

葛藤は悪いものではないし、あとで振り返ると自分らしくていとしいものだと思います。だけど、最中にいるときはつらいし、長いようで短い人生を、コンプレックスにずっと苦しまされ続けるのは嫌だなと思います。私の場合ですが、「コンプレックスごとき」と、とりあえず「ごとき」呼ばわりしてみるところから始めてみています。時間がかかるかもしれないけど、意外とあっという間に過去のものになるかもしれません。自然消滅を待つ作戦です。

ファッションとコンプレックスの関係を考える。28人の声(前編)

ファッションとコンプレックスのターニングポイントとなったと思う、赤いリネンのワンピース。昨年、横浜・白楽のセレクトショップ「eimeku」で出会った一着です。最初は試着すら尻込みしたけれど、あまりにも好みで。それまで私の逞しい二の腕は絶対に出してはいけないんだと思っていたけれど、この服を着ているときは出したいと思えました。当時服に使っていいと思っていた金額もはるかに超えていて、あらゆる勇気を出して、友達にもわざわざ来て試着を見てもらって購入した、いろんなことを飛び越えた思い出深い一着です。

安達茉莉子

作家・文筆家。大分県日田市出身。東京外国語大学英語専攻卒業、サセックス大学開発学研究所開発学修士課程修了。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学など様々な組織や場所での経験を経て、言葉と絵による執筆、作品発表をおこなう。著書に『消えそうな光を抱えて歩き続ける人へ』(ビーナイス)、『毛布 – あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)、『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE 』(三輪舎)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)、『世界に放りこまれた』(ignition gallery)など。

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ステレオタイプな美しさによって、恋愛や性愛が成立するという社会通念にはとても疑問を感じています

イシヅカユウさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

ファッションにまつわるコンプレックスというのはかなり外的なもので、そこから自分をどうやって解放するか、ということが常にあります。今でも気付かないうちにそこに絡め取られそうなことは沢山あり、その度にそこから離れられるようにすることです。ただ流行やファッションは自分の人生を楽しむために乗っかったり、乗っかるのがいやなら乗っからなくてもいい、あくまでそういう気楽なゲームのようなものであると思っています。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

ステレオタイプな美しさによって、恋愛や性愛が成立するという社会通念にはとても疑問を感じています。恋愛や性愛のために、ファッションを追求するということ自体、今の実情に伴っていないと思うし、そもそも恋愛をしないという選択肢もあることが無視されていると感じます。人は必ずしも恋愛や性愛をしなくてもいいと私は思います。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

ただ見た感じが好き! というものを纏うことももちろん素敵ですが、私はもっと自分の好きなもの、根底にあるものからこれが好き! と湧き上がってくるパッションを人に知ってもらうためのツールであると思っています。好きな映画や音楽、アートなどから、それにルーツのあるものや年代のシルエット、柄や色のエッセンスなどを、少し拝借したり、時には全部真似してみたり。

イシヅカユウ

ファッションモデル。ファッションショー、スチール、ムービー等、さまざまな分野で個性的な顔立ちと身のこなしを武器に活動中。最近では俳優としてテレビドラマや映画にも出演するなど、活躍の場を広げている。

私の場合はファッションというよりも「服というモノ自体」が好き

市川渚さん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

身長が小さく、着こなせる服が少なくて悲しいと思っていたこと。「こうありたい」と頭の中に描いた理想の自分との差が大きすぎて、狭間で潰れそうになったこともありましたが、いつのまにか「これが自分だ」と受け入れられるようになって、さほど気にならなくなりました。もちろん、もっと背丈がスラッとしていたら着こなせるのにな、と思う服にはいっぱい出会いますが……!

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

うーん……特にないです。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

私の場合はファッションというよりも「服というモノ自体」が好きなので、作り手の想いや製法、コンセプトなどに共感し、自分自身で納得して選んだものを纏うこと、でしょうか。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

周囲からどう思われるか、どう見られるか、よりも、その服を纏うことで自分がどう感じるか、を大切にしてほしいなと思います。

市川渚

クリエイティブ・コンサルタント。ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業/ブランド、サービスのコミュニケーション設計、コンテンツ企画・制作・ディレクションに関わる。

また、クライアントワークの傍ら、自身の視点・視座、興味・関心を写真、動画、文章などを用いて表現するパーソナルワークの制作にも力を注いでいる。

丁寧なモノづくりと少し先の未来を垣間見れるデジタルプロダクトが好き。

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好きなものや、心地良いと感じるものを身に付けることは、肩の力がスーッと抜ける気がします

小谷実由さん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

ファッションはコンプレックスをカバーしてくれる存在として寄り添ってくれるものだと思います。身に付けることで自分のなかで自信がなかなか持てない部分を魅力的に見せることができることもあるし、補った状態が本当の自分のようにも思わせてくれる。または、身につけたものによって、自分が好きではなかった部分が活かされて好転することもあるのかなと思います。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

「この服を着ているときの自分が好きだな」と思わせてくれるファッションは、自分の気持ちを外の世界でいつもより少しだけ持ち上げてくれます。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

好きなものや、心地良いと感じるものを身に付けることは、肩の力がスーッと抜ける気がします。それはすぐに見つかるかもしれないし、時間をかけて見つけることになるかもしれないし、一度見つかってもまた変わるかもしれない。でも、その時間は自分と向き合うことそのものだと思います。

小谷実由

1991年東京生まれ。14歳からモデルとして活動を始める。自分の好きなものを発信することが誰かの日々の小さなきっかけになることを願いながら、エッセイの執筆、ブランドとのコラボレーションなどにも取り組む。 猫と純喫茶が好き。通 称・おみゆ。
2022年7月に初の書籍『隙間時間(ループ舎)』を刊行。4月よりJ-WAVE Podcast番組「おみゆの好き蒐集倶楽部」がスタート。

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(ファッションも)自分が納得できる選択が大事。と考えると、性愛と同じかもしれません

カナイフユキさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

身長が低く手足が短いので、それが目立たないように色々な工夫をしてきました。
自分で選んで服を買うようになった中学生の頃から、ファッション指南書を読んだり、骨格や姿勢について調べたり、様々な色や形の服をレディース・メンズ問わずとにかく試着して、自分には何がどう似合うのか・似合わないのかを観察して研究してきました。
探究心と自由な発想さえあれば、ファッションはコンプレックスを隠したり活かしたりできるものだと思います。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

人は誰でも自由な装いをして良いと思うのですが、せめて主体的であってほしいなと思います。たとえば、私も若い頃には恋人に合わせて服装を変えたりしていましたが、やりすぎると自分を見失いますね。好きでもない服を着ている自分が嫌になり、だんだん相手のことも嫌になって別れました。デートの相手や流行に合わせた服を着る場合でも、自分は本当にそうしたいのか? と考えて、納得できてからにしたいものです。自分が納得できる選択が大事。と考えると、性愛と同じかもしれません。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

自分自身、というか、セルフイメージのようなもの? がわりと流動的に変わってしまいがちな人間なのですが、ファッションはそれを手助けしたり補強したりしてくれるものだと感じています。なので、毎日「今日の自分」のコスプレをしているような気分で過ごしています。鏡を見て「今日の自分、しっくり来てるなぁ」と思えると、やはり気分良く過ごせます。また、労働者だという自覚が強いので、カバーオールやカーゴパンツはずっと好きです。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

まず、私が何を言おうと好きにやってください。その上で何か言うとすれば、着てみたい服はとにかく試着して、似合わないならどこが悪いのか観察してください。似合っていると思ったり、人から似合うと言われたときは、なぜ似合うのか分析してください。
最終的に一番大切なのは、自信を持って、気分良く過ごせる装いを見つけることだと思います。見た目よりも「見た目が自分の心にもたらす作用」の方が大事なのです。自己満足で十分なので、自分自身を気持ち良くしてあげられる装いを探してみてください。

カナイフユキ

イラストレーター・コミック作家として活動しつつ、エッセイなどのテキスト作品やそれらをまとめたzineの創作を行う。主な仕事にケイト・ザンブレノ著『ヒロインズ』の装画、レベッカ・ブラウン著、柴田元幸訳『ゼペット』の挿絵など。自身の作品集としては『LONG WAY HOME』『ゆっくりと届く祈り』が発売中。

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生まれる肉体は選べなかったけれど、その肉体に着せる服のほうは自分で見て触って選べるなんて

戸田真琴さん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

心がときめくファッションと、実際に自分が着用することを“許せる”ファッションとの間にギャップがあった頃がありました。他者からの言葉に振り回され、心から好きだと思える格好をできなかったことも。好みのアイテムを少しずつ取り入れたり、そこにネガティブな反応をされそうなときは被せるように早めに「かわいいでしょ?」と言って周囲を慣れさせる必要がありました。
ファッションは、コンプレックスによって選択肢を制限されてしまう事例が多くあるとともに、コンプレックスに寄り添い、心につけられた傷への塗り薬にもなりえると思っています。自己実現はもちろん、気になるパーツを好きなファッションで覆うことは胸を張って歩くための助けにもなります。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

社会を見ると、ファッションに対する偏見や不寛容さによって恋愛対象の幅を狭めていたり、パートナーのファッション観に口出しをして窮屈な思いをさせたりする事例が多発しているように見え、そういう視野の人たちに対しては、とてももったいないと感じています。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

自分自身が今どういうモードにいるのかを、自他どちらに対しても言葉なくアピールすることができると思っています。これから行く場所に合わせてコーディネートを組んでみたり、気を引き締めなきゃいけない日とリラックスしたい日で選ぶ服装が違っていたり。
「こういう自分でいよう」と意気込んでも、意識というのは途切れてしまうものですが、身につけてしまったファッションは家に帰るまで一緒。ふと窓ガラスに映った自分の姿に、今日をどういう自分で生きたいと思っていたのかが反映されていると、今朝の自分に時間を超えて勇気づけられるようなことがあります。自分自身へのエンパワメントです。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

髪を染めれば「擦れた」と言われ、ミニ丈のトップスを着れば「清楚じゃない」と言われるたびに、私は自分の魂にちょうどよい見た目を探し探求しているのだ、それは「擦れた」とも「清楚じゃない」ともまったく逆の、ピュアで新鮮な感動の繰り返しなのだ(だから、邪魔するでない)。と自分に言い聞かせていました。
生まれる肉体は選べなかったけれど、その肉体に着せる服のほうは自分で見て触って選べるなんて。その喜びと驚きを何度でも思い出しながら、しっくりくる服やしっくりこない服を行き来して、そのすべてを面白がっていけたらいいですよね。

戸田真琴

文筆家・映画監督。「いちばんさみしい人の味方をする」を理念に活動中。著書に「あなたの孤独は美しい」(竹書房)、「人を心から愛したことがないのだと気づいてしまっても」(角川書店)、「そっちにいかないで」(太田出版)。監督作に映画「永遠が通り過ぎていく」Music Video「CHRISTMAS AFTERNOON(諭吉佳作/men)」など。新作短編映画のクラウドファンディングを10月19日まで実施中。

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ファッションは文脈を重ねて重ねて楽しむことができるものですが、文脈に疑問を持たなくていいものではないはず

はらだ有彩さん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

最近、素敵なデニムを見つけました。しかし! 私が「自分に最もしっくりくる」と感じるサイズではなかったので「きっと他にもっとしっくりくるものがあるだろう」と見送りました。
もしも「しっくりくる」ファッションが少なかったり、素敵だと思っても自分に「しっくりくる」ものが用意されていなかったり、様々な身体で・様々な道筋で「しっくりくる」素敵な状態に到達できるはずだと知らされていなかったら、そのことをコンプレックスに感じるかもしれません。でもそれは、自分にがっかりする人のせいなのでしょうか。あらゆる道筋を提示できていない、自分でも道筋を探せるだろうと思わせてくれない社会のせいではないでしょうか。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

肩が開いた服を着ているときに「セクシーだね」と言われてものすごく驚いたことがあります。
生地の面積が少ないことを「肌を【見せて】いる」とか「【露出】(=おおわれず、むき出しになること)が多い」と言います。それって本来は隠れていることが普通である身体をわざわざ出しているというニュアンスが強調される言葉遣いであり、第三者の「見る」という行為に主体を置いた表現だなと思います。
ファッションは文脈を重ねて重ねて楽しむことができるものですが、文脈に疑問を持たなくていいものではないはず。限られた文脈が普遍的なルールとして目の前の誰かに投げつけられているとき、ファッションも、それを着ている人も軽んじられていると感じます。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

「はっとするほどしっくりくる」とか「何にも代えがたいほど落ち着く」とか「よく分からんがめちゃくちゃテンションが上がる」服ってありますよね。絶対評価でなくても、消去法でも「服Aと比べると服Bの方がベターだな」「服Bの方がマシだな」と、より好ましく感じるものがある。その好ましさを感じているのがここにいる自分自身だ! と思えるファッションが、自分を能動的にさせています。だからこそ、「好ましい」と感じる気持ちを誰にも邪魔されない、何にも制限されない環境が、服を選ぶあらゆる人に当たり前にあってほしいと思います。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

生まれてからずっと誰もいない場所で暮らし、自分で自分のために服を作り、「もっとこんな風に着たいのにな」と思うとき、それは自分のための渇望です。でも私たちは社会のなかで生きていて、毎日「誰かのために、こんな格好をしろ」「みっともない、そんな身体でこんな格好をするな」と言われ続けています。
「こんな風に着たい」「そうではない自分を変えたい」と感じる衝動は時に素敵なものでもあるはずで、時にふと疑ってもいいはずです。なぜ自分がそう感じているのか? そう感じさせられているのではないか? 誰がそう感じさせているのか?という疑問をいつも持っていたいです。

はらだ有彩

テキスト、テキスタイル、イラストを作る"テキストレーター"。著書に『日本のヤバい女の子』シリーズ(柏書房/角川文庫)、『百女百様 ~街で見かけた女性たち』(内外出版社)、『女ともだち ガール・ミーツ・ガールから始まる物語』(大和書房)、『ダメじゃないんじゃないんじゃない』(KADOKAWA)。雑誌・ウェブメディアなどでエッセイ・小説を連載中。

and you

結果的にファッションから教えてもらうような形で、より自分らしいと思えるスタイルに向かうことができました

みさこみさこさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

以前は高価なブランドの服を着ている同年代の人を見ると、その人の収入や能力、社会的地位を勝手に想像して、自分と比較することで勝手にコンプレックスを感じていました。今ではデザインの良さはもちろん、飽きっぽい自分でも継続的に買える価格帯で、なるべくイージーケアの素材や構造の服が好きという自分なりの基準ができたので、街で高い服を見ても「買ってもすぐ着なくなるな……」と思えるようになり、適度な距離が取れている気がします。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

SNSを見ていると、異性からのウケを意識したコーディネートのノウハウの共有が、以前より先鋭化しているのを感じます。いわゆる男らしさ/女らしさを強調するようなものも多く、自分のようなタイプの人間には居心地の悪さを感じることもあります。
一方で、より自由にファッションを楽しんでいる人も可視化されていたり、周りの友人にも個性的なスタイルの人が多いので、そうした人たちから刺激を受けることで自分のなかのバランスを取っています。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

ここ数年はワンピースやスカートなど、女性的とされている服を身に着けるのが好きです。最初の頃は「どうして自分は男性なのにこうした服を着ることに興味があるんだろう?」と思っていましたが、ジェンダー・アイデンティティについて調べていくなかで自分自身の性自認も変化して行き、結果的にファッションから教えてもらうような形で、より自分らしいと思えるスタイルに向かうことができました。
自己表現については、服を着ることは歌を歌ったり絵を描いたりするのと同じように、自分を表現するための手段でもあると思っています。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

みんながそれぞれに、自分なりのコンプレックスとの向き合い方が見つかりますように。と思います。

みさこみさこ

福岡在住のグラフィックデザイナー。アート、暮らしに関わるデザインワークに携わる一方、SNSを中心にジェンダーや政治について考えたり書いたり話したりしている。
Sakumag Collective『We Act! #3 男性特権について話そう』『WE ARE LEARNING
#地球と生きるに一票』では書籍のデザインを担当。

💘ファッションとコンプレックスの関係とは? ここからは公募で声を届けてくれた方々💘

女性が露出の多いファッションをすることによって、その人に対する勝手なジャッジを下している人が多いのではないかと思います

ゴトウホノカさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

私は田舎に住んでおり、自分の好きな服装(ロマンティック系)をすると人からの目線を感じてしまうときがあり、心が疲れてしまいます。自分の好きな服装をすると私自身は自分らしい気持ちになれますが、そういった他者からの目線で、自分にこの服装は似合わないのではないか、もっと街に馴染むような、シンプルで大人しい服装をするべきなのか、と悩んでしまう場面があります。普段仕事をする際や用事を済ませるだけの外出は、街に馴染むようなわりとシンプルな服装をして、友達と遊ぶときやどこかへお出かけ、旅行するときには、自分らしい服装をするようにして、自分なりにファッションへのメリハリをつけています。私の好きな映画である『下妻物語』の桃子は、あんな田舎でたった一人でロリータを着ているので心の底からかっこいいなと思います。誰しもが、自分の好きな服装ができる環境になればいいなと、心から願っております。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

女性が露出の多いファッションをすることによって、その人に対する勝手なジャッジを下している人が多いのではないかと思います。TPOさえ弁えていれば、人はどんな服装をしても良いと思っているので、露出の多いファッションを好む女性を勝手に、性的な目で見てほしい、触ってほしい、などと思っているという間違った解釈をしてしまう人が少なからずいるのではないかと思います。そういった間違った解釈は性被害、セクハラを起こしかねないので、露出をしているからといって、男性(または女性)に性的な目で見られたいと思っているなどと解釈しないように、考えや行動を改めていく人が増える社会であると願いたいです。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

私は、私自身で選んで組み合わせることが好きなので、ワンピース一着とかではなく、何枚も重ね着をして自分にしかない組み合わせをしていると、自分自身でいられると感じることができます。その洋服も、デザイナーの魂がこもっている洋服だったり、好きな古着屋さんで見つけたこの世にたったひとつしかない洋服だったり、ファストファッションももちろん利用することもありますが、そういったものではなく、きちんと意味のある、文脈のあるような洋服選びをしています。特に私はピンク色やチュール素材、サテン素材、などが好きなので、色や素材を組み合わせてスタイリングすることがとても大好きです。
ファッションは自己表現において、言葉がなくても自分を表現できるものだと思っていて、その人の思想がファッションに現れているのだと私は思います。自分と似たような服装の人には、趣味が似ているので話しかけてみたい! と思って話しかけることもありますし、反対に全く違う趣味の服装をしていても、こだわりを探してみたり、好きなものは違っても、好きに対する熱量が同じだったり、と、ファッションは一番身近に自己表現のできる場所だと思っています。おしゃれであるか、より、自分の好きな服を、自分が好きなように、着れることが一番幸せなことなのではないかと思います。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

ファッションは自分で選べるものなので、変えることができます。もしも、今、誰かの目線を気にして、自分の目線も気にして、自分の好きなファッションをできない人がいたら、誰もいない部屋、自室の真ん中で自分が着ていて一番自分らしく思えるものを着てみてほしいです。その服を着たときに得る高揚感、もしくは安心感、武装感、いろいろな気持ちになるかもしれません。いつか自分の好きな服を着て、行きたい場所や会いたい人に会いに行けるように、自分の好きなものに目を背けないでほしいです。私には似合わないから、人にどう思われるかわからないから、で好きなものを諦める必要は全くないです。少しでもあなたが好きな色になって、好きな布になって、服にまで血管が通るようになってほしい。好きな服を着た自分のことを愛することができますように、と願っています。

(ゴトウホノカ・23歳・女性)

社会において服を着ないわけにはいかないので、好きなものを着れば良い

09さん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

ノンバイナリーです。幼少から平均より縦も横も大きくファッションに対してネガティブな意識があります。特に成長期以降は胸も大きくなりそれが苦痛で全身をダボっとしたメンズ服にすることが多かったです。30歳くらいから体型と服装の相性が悪すぎて余計太って見えない? と思い始めたこともあり体のラインに沿った服も着るようになりました。女性感が強いパーツに忌避感があるので今も胸周りは比較的ゆったりした服装が多いですが、色味や素材などで中和して自分なりに服を楽しめるようになっています。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

モテ服みたいなものが若い頃は一般常識的にもてはやされていたので、嫌々ワンピースなども着ていましたが、パートナーは特に服に興味がなかったので好きな服を着れていて先入観や一般常識は意味がないなと思います。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

ストレスのない服。
神経過敏気味なので質感や色などのほうが私にとっては大切です。
自己表現としては心身ともに健やかでいるための服です。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

社会において服を着ないわけにはいかないので、好きなものを着れば良いです。選ぶ基準はデザインでも着心地でも好きな色でもなんでもよいけど、自分に軸があるのが良いです。

(09・東京都・30代後半)

私は服を見てほしい!! と思うけれど、世の中の人は服よりも顔に興味があるように思えてならない

ちこりさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

私は体型が怠惰な見た目をしているので、写真でみたようなバランスにならずにがっくりしてしまうことがよくあって、それがコンプレックスだから、体の形と関係なくかわいいファッションを選ぶようにしています。体を隠すためとかでは選ばないようにしています。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

顔は生まれ持ったものだけど、ファッションの一部分だと思っています。私は顔がとても地味で年齢より老けて見えるのでコンプレックスです。いつも自分の置かれる環境が変わるとき、私はいろんなことを知りたい、と思ってたくさんの人と話してみたいと思ってわくわくするけれど、話しかけに行こうとすると、顔が派手な人の方へ方へ人は動いていくので、私はひとりぼっちになった、ということがよくあります。私は服を見てほしい!! と思うけれど、世の中の人は服よりも顔に興味があるように思えてならない。顔は変えられないのに。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

会う人にハッピーを届けられるファッションを身にまとうと、とても自分自身でいられると感じます。私は、クラシックだけどポップでファニーな服を着ているときがいちばん自分らしいなと思えます。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

時間がかかっても自分なりのファッションを身につけられるときがくると思います。私は昔からファッションに対してコンプレックスを抱いたことはなく好きな服を好きなように着ていたけれど、そうじゃない人もコンプレックスを感じないようになればもっとファッションが楽しくなるはず!

(ちこり・千葉県・19歳・女性)

恋人がいたときは好きでしている服装も「性愛の対象としてはイマイチなのだろう」と常に劣等感を抱いていました

ハルさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

コンプレックスが発露しないファッションに逃げてきました。ファッションは自分の「理想の姿」と「好きな装い」を両立させるためのものだと捉えてますが、その障害となるのがコンプレックスだと考えます。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

私は一般的に「芋」などと言われるような洗練されたオシャレとは異なる服装(シンプルで地味で楽な服装など)も好んでしていましたが、恋人がいたときは好きでしている服装も「性愛の対象としてはイマイチなのだろう」と常に劣等感を抱いていましたし、マッチングアプリなどで新しい恋人を探そうとしたときは「まず恋愛/性愛の対象になってもらえる男性ウケのいい外見をつくらなくてはいけない」という強迫観念がありいつもモヤモヤしています。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

他人の目を気にして「マシ」なファッションをしているとマインドも一歩引いて事なかれな気持ちになってきます。自分の心に素直な服を着たり、思い切ったファッションをすると、前向き、強気になれます。ファッションは外見だけでなく内面にも影響を及ぼす自己表現なのだと思います。

(ハル・24歳・女性)

会話や誌面インタビューなどで、相手が異性愛者だと無意識に決めつけたうえで、異性にしてほしい髪形や服装についての話題が上がることに悩みや疑問を感じる

ぶちねこさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

学生時代、自分はファッションに興味がないと思っていました。他のことが忙しくて本当に興味がなかったときもあったと思いますが、自分にはおしゃれは似合わないという意識もあったと思います。社会人になり自分で服を買うようになって、自分が好きなものがわかるようになり、ファッションを楽しめるようになりました。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

会話や誌面インタビューなどで、相手が異性愛者だと無意識に決めつけたうえで、異性にしてほしい髪形や服装についての話題が上がること。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

青や緑など好きな色の服。ふわっとしたスカート。少しずつ集めているイヤリング。好きな下着ブランドさんのもの。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

自分はどんなものが好きなのかを見つけていったり、好きなものを少しずつ集めていったりすることを楽しめたらいいのかなと思います。

(ぶちねこ・茨城県・30代・女性)

社会的に男性に好かれやすいとされるファッションから逸れることが護身になると感じたことがあります

ぽんぽんちゃんさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

私にとってファッションを意識するきっかけは、小学生の頃、当時流行していたブランドの服を家庭の方針で買ってもらえなかったことだと思います。当時は体型にも自信がなく、友人たちが好きな服を着て生き生きとしている姿が羨ましくてたまりませんでした。そのせいか、社会人になり自分の自由に使えるお金を手にしたとき、真っ先に買ったのが服でした。これ見よがしに攻めたデザインの服を着て帰省し、両親の反応を見て楽しんだ時期もありました。今思うとあまり健康的とは言えません。そのうちに大好きなブランドや信頼できるスタッフさんに出会い、彼らにいろいろ教わったことでファッションを心から楽しめるようになった気がします。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

女性に対し、男性からパートナーとして選ばれることや、そのために男性に好かれやすいファッションを身につけるのがよいとする風潮の根強さを感じます。婚活を始めた友人が、婚活そのものよりも婚活ファッションが苦痛だと漏らしていたのが印象的でよく覚えています。

また、社会的に男性に好かれやすいとされるファッションから逸れることが護身になると感じたことがあります。まだ自分らしいファッションが分からなかった社会人初期の頃、とりあえず女性らしくておとなしい服を着ていたらよくナンパされていましたが、自分の好きな、いわゆる「男性ウケ」から外れた主張するタイプの服を選ぶようになってからはほとんどなくなりました。小さな子どもを連れた女性が、髪を派手な色に染めたら街中で嫌がらせを受けなくなったという話もSNSで読んだことがあり、同じような効果があったのかなと思います。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

シルエットや素材が面白い黒い服、もしくは大胆な色や柄の入った服は、私の持つ大胆さや思い切りの良さを後押しして自分らしさを高めてくれると感じます。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

とにかくいろいろ着て失敗を重ねること、着てみたいという気持ちに素直になることが大切だと思います。

(ぽんぽんちゃん・千葉県・31歳・女性)

胸が少しでも露出していたり、ラインが見える服装を着ると、下心丸出しの目線で見られたり、軽い女のように接される。または軽く扱われることがありとても疑問を感じます

MIDYさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

脚が短く太いことがコンプレックスです。
ダイエットして周りからも痩せてると言われるくらいの体型なのですが脚だけが太く短いため、ミニスカートやショートパンツが履けません。モデルの仕事をしていても脚だけ映らないように切り取られることはザラです。
努力ではどうにもならない部分なので、脚が長く見える服装、ポージング等で日々カバーしています。ズボンの形の違い、スカートの長さの違い、ほんの数センチのデザインの違いで脚は長く見えたりも短く見えたりもします。なのでボトムスの選び方にはとてもこだわっています。
ファッションモデルはどうしても美しさの定義があって、これが良いとされる形がテンプレート化されていると感じています。モデルの体型にもっとバリエーションが認められいろんなタイプのリアルサイズモデルが増えていけば良いなと思っています。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

胸が少しでも露出していたり、ラインが見える服装を着ると、下心丸出しの目線で見られたり、軽い女のように接される。または軽く扱われることがありとても疑問を感じます。
同じような服装をしていても、海外の方に対してはそんな目線を向けないのに日本人の私にはなぜ? と感じることがあります。
人種によって態度を変える男性達の目線には怒りを感じます。
見られるからといって好きな服を着ないという選択はしたくないですし、そんなことのために自分を抑圧するのはバカバカしいと感じます。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

着ていて心地の良い服、自分の良さが最大限に引き出されるデザインのお洋服を身につけたときはとても満たされて充実した1日を過ごせます。
強い気持ちになりたいときはエッジの効いた服、デートのときは女性らしいラインの服、リラックスしたいときは素材にこだわった服。
そのときの気分に合わせて服を選ぶことでより状態の良いメンタルをキープできると思います。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

周りの評価を気にすることや固定観念に囚われることは自分へ呪いをかけていることと等しい行為です。自分を知り、好きなファッションに素直に向き合うことがその人自身を輝かせるキッカケになるはずです。

(MIDY・東京都・29歳・女性)

女の子たちのオシャレはもう少し性愛から独立した、なりたい自分になるためのもので、男性を納得させるためのものではないことがもう少し浸透してほしい

みなみさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

ファッションとコンプレックスの関係性について、私は、ファッションを「なりたい自分に近づくための手段」だと思っています。
例えば、私は身長が低く足が短いことがコンプレックスです。しかし、ハイウエストの服やヒールを身につければ、そのコンプレックスも緩和されその日の自分を少しだけ好きになれます。このように、私にとってファッションは、コンプレックスがあってもなりたい自分を諦めないための、希望であり強い味方です。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

社会は、性愛とファッションを強く結びつけすぎなのではないかと感じています。
私は、好きな服を来ているときに、「男ウケしなそうだね」と言われことがあります。
当時付き合っていた方に、お気に入りのTシャツやパーカーを「その服好きじゃない」とジャッジされたことがあります。
どちらも男性にいわれた言葉です。
ここで“男性は”とくくることは軽率ですが、男性は、女性のファッションに対して、男性に評価されるためにオシャレしていると思い込んでいる方が少し多いように思います。
状況によっては、性愛とファッションが結びつくこともある思います。しかし、女の子たちのオシャレはもう少し性愛から独立した、なりたい自分になるためのもので、男性を納得させるためのものではないことがもう少し浸透してほしいなと考えます。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

私は色物のアイテムが好きなので、その日の気分に合わせてワンポイント、パキッとしたカラーの色物を身につけているときに私自身でいられているなと感じます。
私にとってファッションは、自己表現のなかでも、絵を描くことと似た役割をもっています。というのも、好きな本や歌ほど具体的な自己表現でもない、自己表現のなかでも抽象度の高いものというイメージです。より感覚に近い感情や自分の“好き”を表現するためのものです。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

好きなものを自分のために身につけている人は、生きることに対して切実で丁寧で懸命な人なんだと思います。

(みなみ・千葉県・22歳・女性)

服装だけであなたがジャッジされることはない

ミミさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

コンプレックスはあるが、向き合うことがストレスで特に何もしていない。ファッションがコンプレックスをカバーできるツールであることはたしかだが、サポートがないと感じる。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

性被害に遭うたびに、服のジャンルを変えてきたことに気がついた。1回目の性被害の機会に露出を減らすようになり、2回目以降はジャンルをがらっと変えた。被害に遭う前の自分のファッションを取り戻したい。
また、性被害とは別の観点からの悩みは、オシャレじゃないとダサく思われるんじゃない
か、という思い込みを捨てられないこと。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

自分の価値観をアピールするための役割があると感じる。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

服装だけであなたがジャッジされることはない。

(ミミ・東京都・28歳・女性)

自分の性表現とセクシュアリティが結びついてるのかついてないのかわからない

麦人さん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

体質のせいで蕁麻疹ができ、その傷がすごく気になるので足を出す格好ができないと感じている。気にしなければいいと言われるけど隠れている方が自分が安心できると思っている。と同時に、足元が少し透けている素敵なジーンズに出会ってからは自分に「足元までそんなに見られない」と言い聞かせながらも、そのズボンを穿けるようになった(そのズボンだけですが)。
それは、好きなK-POPのアイドルの衣装のようで気分がとても良くなる。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

自分の性表現とセクシュアリティが結びついてるのかついてないのかわからない。それについて考えるたびに限定的ならしさに振り回される感じがする。結びついていても、いなくてもどっちでもいいのかもしれない。私は私がしたいことをしていると思う(色々なことに影響を受けてその選択をしているかもしれないけど……悩みたい)。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

ワンピース(だけではなく)を着てワクワクする日もあれば、なぜか落ち込む日もある。
日によってなりたい自分が違うけど、凛々しいかっこいい姿でいると安心する。自分を守ってくれる、高めてくれると思う。その服装に見合う振る舞い(パフォーマンス)をしようと思える。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

親しい人に悩みやもやもやを話してみてもいいかもしれないです。一緒に考えてくれる人がいると思います。
よく自分の捉え方次第だと言われることがあるけれど、そう言いたくないという気持ちが強いです。
なにか、コンプレックスに向き合えるきっかけが、服やアイテムがあるかもしれません。私はそれを探したいと思います。
一緒に悩みましょう〜!

(麦人・富山県・23歳・その他)

ショートヘアにするときに「本当にいいんですか?」「彼氏さん的には大丈夫なんですか?」と美容師さんに何回も確認されたこと

mosさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

ファッションのコンプレックスはあまり意識してこなかったのですが、改めてなぜか考えてみると、大阪出身だからあまり感じずに済んだのかもしれないと思いました。

というのも奇抜な色合いのオバチャンや自然体すぎるおっちゃんがそこら中にいるのと、身近な年配の方でも自分のそのとき着たい服を着ているので「他者からどう思われるか」より「自分がどう思うか」という視点でファッションを選べばいいやという価値観が根本にあるような気がします(そうじゃない大阪人も全然いますが)。

むしろ関東に出てきてからあまりにも色がない無難すぎる服の人ばかりで「人からどう見られるか」でファッションを選ばなきゃいけないのか? という圧を感じ始めたので、街の雰囲気や文化によってコンプレックスが醸成されるのかもしれないなと思いました。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

夏に暑いからバッサリショートヘアにするときに「本当にいいんですか?」「彼氏さん的には大丈夫なんですか?」と美容師さんに何回も確認されて、何で女が髪型を決めるのに彼氏が関係あるんだよ。と思いましたが、美容師さんがそうやって聞かざるをえないくらいには彼女の髪型を自分好みにしてくれと言う奴がいるのかとゾッとしました。
そんなこと言う彼氏は成敗した方がいいです。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

小学三年生みたいな半袖半ズボンが一番楽で自由だなと感じます。
「自己表現」を意識しすぎるとファッションは楽しみではなく足枷になると思います。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

そのときのテンションとかやる気で化粧もファッションも決めたらいいと思います。あとSNSばかり見てないで、日常の買い物客がいっぱいくるイオンとかスーパーとかでその辺の自然体に暮らしてる人々を見て「これくらいでええんや」って定期的に確認したらいいと思います。

(mos・神奈川県・20代・女性)

世間の目や周りの意見なんて全部無視! ファッションは「似合う・似合わない」じゃなくて「着るか・着ないか」です

もにまさん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

身長147cmの女性です。私は子どもの頃からカッコイイものが好きでいわゆるメンズ的なファッションを好んでいるのですがこの低身長のせいでそれを心から楽しめたことが一度もありません。カッコイイものが好きなのに容姿がそれから最もかけ離れているのが頭を抱えるほどコンプレックスです。
メンズライクとして売り出されている女性向けのファッションもどこか女性的な細身なデザインやポップなデザインが入り込んでいて正直嫌です。自分の性別そのものに疑問を持ったことは今まで一度もないですが、全てにおいて女性性を求められたくない・そんなもの捨てたいと思っているのに、服を選ぶというだけでどこまでも付きまとってくるのがずっと嫌だなぁと感じています。最近低身長向けのファッションブランドも出てきていますが、当然どこも女性的でカワイイものしかないので一度も買ったことはありません。最近はメンズファッションを諦めて、ド派手な変な柄モノの服を着て「女性的でも男性的でもない、異常に我の強い個性的なファッション」の方に舵をきりました。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

女だからと女性的な体のラインが出る服装を求められるのが嫌です(自ら望んで選んで着るのは嫌いではないです)パンツスーツなどももっとラインが出ないものが主流になってほしいです。パンプスやヒールやスカートもそれ自体は全然嫌いではないですが、強制されるのは大嫌いです。元々男性需要が高いブランド(登山服や作業服のブランド等)が女性向けを謳って赤やピンクなどステレオタイプを押し付けてくるのも本当に心の底から憎いです。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

世間の大部分から求められていない「見た目も自我も強そうなファッション」「ド派手なファッション」「どこで見つけたんだそんな服やアクセ……と怪訝な目で見られるようなファッション」が好きです。「私はこれが好きなんだ。お前らの意見なんか1mmも聞いてないから黙っていろ」と全身で威嚇すると私は私のために生きていると感じられて気持ちがいいです。「ファッションとコンプレックスへの向き合い・解決」というと、正直向き合ってこれていないなと思いますし、身体的な面は何も解決できていませんが、他の誰も真似できないようなドギツイ格好をするのは、憧れの“カッコイイ”になれなかったコンプレックスを別の角度から発露させているような気分の良さがあります。やはりファッションは誰かに正解を押し付けられるものではなく「なりたい自分になるためのもの」だと思います。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

世間の目や周りの意見なんて全部無視! ファッションは「似合う・似合わない」じゃなくて「着るか・着ないか」です。

(もにま・埼玉県・30代・女性)

私は自分の地毛の色が好きで染めずに黒髪のまま過ごしているのですが、黒髪=清楚みたいな見られ方をしているなと感じるとモヤモヤします

桃蟹さん

1.ファッションにまつわるコンプレックスがある場合、それとどう向き合ってきましたか? あるいは、ファッションとコンプレックスの関係性についてどのように考えていますか?

小学6年生のときに毎日同じ服を着ていると悪口を言われ、それ以来服装に気をつかうようになりました。
今思えば、母が昔気に入って着ていた服をお下がりでもらったものや、幼いながらもシルエットや色が好きで選んだものなど本当に好きと言える服だけを当時は着ていたと思います。
他者からの心無い些細な一言や、他人の目によって、コンプレックスが形成されることは多いんじゃないかと思います。またコンプレックスの形成とは、すなわち自分に自分ではない部分を取り入れることだとも感じています。

2.恋愛や性愛に関する場面で、ファッションに対して悩みや疑問を感じることはありますか? 個人的なことでも、社会を見て感じることのどちらでも問題ありません。

髪の色や服装などで、社会で言われている一般的なイメージをもとに勝手にどういう人なのか判断されることが苦痛です。
例えば私は自分の地毛の色が好きで染めずに黒髪のまま過ごしているのですが、黒髪=清楚みたいな見られ方をしているなと感じるとモヤモヤします。

3.どんなファッションを身にまとうと、自分自身でいられると感じますか。あるいは、ファッションは自己表現においてどんな役割を果たすと思いますか。

どうして自分がこの服を好きなのか説明できる服と、うまく説明できない服です。
反対に惰性で選んだものや誰かをイメージしながら選んだもの、誰かに好きと言われることを想定したもの、特定の環境に馴染むように配慮しながら選んだ服は、着ていても気分が上がりません。
本当に好きな服を着ているときだけ、素直になれると思います。

4.今、ファッションに対してコンプレックスがある人への言葉。

ざっくりと「コンプレックスがある」と言っても、人によってそれを良しとしているか、悪いとしているか変わってきたり、原因は人それぞれだと思うので、全ての人に対して私がこうした方がいいなどと言うことはできません。

(桃蟹)

後編には、TXAとコラボレーションしたアーティストの方々による「ファッションとコンプレックスの関係」にまつわる声が掲載されています。あわせてご覧くださいね。

ご参加いただいたみなさま💭
大河紀さん(アーティスト・イラストレーター)、OTANIJUNさん(グラフィックアーティスト・グラフィックデザイナー・アートディレクター)、管菅弘志さん(イラストレーター)、杉野ギーノスさん(アーティスト)、millitsukaさん(イラストレーター)、三好愛さん(イラストレーター)、森優さん(漫画家・イラストレーター)

今回の“ファッションとコンプレックスの関係を考える”特集は、me and youがナビゲーターを務めるJ-WAVEのラジオ番組『わたしたちのスリープオーバー』のスペシャルPodcast番組「わたしたちのスリープオーバー エクストラ/纏うことと性愛とは?supported by TXA」とも連動しています。

Podcast番組では、本記事にも参加いただいたイシヅカユウさんにコメントを寄せていただいているほか、TXAのプロジェクトマネージャーを務めている今﨑契助さんに、ブランドの立ち上げの背景や、性愛をテーマにしたファッションアイテムを発信する想いなどについてうかがっています。ぜひあわせて聴いてみてくださいね。

わたしたちのスリープオーバー エクストラ/纏うことと性愛とは?supported by TXA

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“性を表通りに”をコンセプトに掲げるTENGAが2021年にスタートしたプロジェクト。現在は主にグラフィック領域で活躍するアーティストとコラボレーションし、“性愛”をテーマにしたファッションアイテムを制作しています。アダルト製品ではない角度から、多様な愛のかたちを肯定し、性愛に対する社会の価値観を変えていくための活動を行っています。

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