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2025年2月号

カルチャートピックス

2月、如月、February! 本格的な寒さがあとすこし続きそうです。今月チェックしたい映画・ドラマ・本・音楽・展覧会・イベントなどをme and you編集部が選んでお届けします。随時更新! このコーナーにリリース情報や展示情報などを送りたい場合は、こちらからどうぞ。

『オン・ア・ボート』

ヘソ監督による短編映画『オン・ア・ボート』が2/14公開。出演は松浦りょう、渋川清彦、山本奈衣瑠ら。憧れのマイホーム。歳上の夫との静かな新婚生活。女が望んで手に入れた「今」が、「あの頃」の友との再会で揺らぎ始める。ボートとは。結婚とは。そして自由とは何かー。

owns crossing night「本をまんなかに、誰かと出会う実験をしてみる」「夜の新橋を手ぶらで散歩。日記をつけて、日記を贈る」

owns新橋で「owns crossing night」が開催。2/18には出会い系本屋・SNOW SHOVELINGによる「本をまんなかに、誰かと出会う実験をしてみる」、2/19には金川晋吾さんの日記WS「夜の新橋を手ぶらで散歩。日記をつけて、日記を贈る」が開催。オフィス街でさまざまな人が出会う夜に。

『今日の海が何色でも』

映画『今日の海が何色でも』が公開。タイの南端、イスラム文化が息づくマレーシアとの国境、かつて美しい砂浜があった街、ソンクラー。そこで二人の若い女性シャティとフォンは惹かれ合うが、同性関係を禁じる伝統のもとで生きてきたシャティは葛藤し……。

『ブラックバード、ブラックベリー、私は私。』

映画『ブラックバード、ブラックベリー、私は私。』が公開。自分で摘んで作るブラックベリーのジャムと同じくらい独身の暮らしを愛している48歳の女性エテロは、ある日、人生で初めて男性と肉体関係を持つ。そして、その時を境に彼女の運命が変わり始め……。

(C) – 2023 – ALVA FILM PRODUCTION SARL – TAKES FILM LLC

『ミマン』

映画『ミマン』が2/14公開。異なる季節と時間軸で、変わりゆく韓国・ソウルの街や、3組の男女の移り変わる運命と人生の節目を捉えた作品。「ミマン」が持つ3つの意味は「迷妄=要領を得ずに戸惑うこと」「未忘=忘れようとしても忘れられない」「弥望=遠く広く眺める」。

『私的な書店ーたったひとりのための本屋ー』

チョン・ジへ著、原田里美訳『私的な書店ーたったひとりのための本屋ー』が葉々社から刊行。韓国・ソウル(現在は坡州市)で独立系書店「私的な書店」を運営している店主による初エッセイ。好きな仕事を自分らしく、楽しんで、持続可能な形で続けていくために。

『杳かなる』

映画『杳(はる)かなる』が2/8公開。難病の「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」を抱えたことで喪失と絶望のただなかを歩く人々の、いのちの旅路に寄り添ったドキュメンタリー。ナレーション・主題歌は寺尾紗穂。「闇夜のような日々、沈黙を照らすものはあるか?」

たなかみさき『大なり小なり』

たなかみさき初の漫画単行本『大なり小なり』が文藝春秋から刊行。大学の同級生として出会い、同居を始めた二人のリアルでコミカルな「ささやかな日常」。 疲れたり、落ち込んだりもするけれど、食べて喋って時々歌って。浮かび上がってきたのは、変化と家族というテーマ。

『ハイパーボリア人』

映画『ハイパーボリア人』が2/8公開。『オオカミの家』で世界的に注目を集めたチリの監督コンビ、クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャが実写や影絵、アニメなどを駆使した長編第2作目。チリ現代史の暗部やナチスドイツをモチーフに描く。

© Leon & Cociña Films, Globo Rojo Films

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』

映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』が2/21公開。イスラエル軍による破壊と占領が進行している、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区。その現状を撮影し発信することで故郷を守ろうとするパレスチナ人青年と、彼を支えるイスラエル人青年のドキュメンタリー。

Ⓒ2024 ANTIPODE FILMS. YABAYAY MEDIA

『恋脳Experiment』

映画『恋脳Experiment』が2/14公開。「恋をしなくては」の呪いに気づき、自身と向き合う女性の物語。出演は、祷キララ、平井亜門、中島歩、他。監督はアニメーション制作を中心に活躍し、これまでも女性性やジェンダーを扱った作品を多く手がけてきた岡田詩歌。

©2023 ぴあ、ホリプロ、電通、博報堂DYメディアパートナーズ、一般社団法人PFF

『老人性アメイジング!vol.2 寿ぎと分解』

(公財)せたがや文化財団 生活工房による『老人性アメイジング!vol.2 寿ぎと分解』が2/9・3/22に東京大学 駒場Ⅰキャンパスで開催。村瀬孝生による介護の小噺、 坂本彩・坂本リサによるピアノ演奏、藤原辰史を招いた哲学の講演などを通じて、「老いと死」のイメージを更新する。

『フェミニズムと映像表現』

東京国立近代美術館『フェミニズムと映像表現』が好評につき2/11~6/15に展示を継続。作品の一部を入れ替え、 1970年代から現代までの映像表現を紹介する。展示作家は、ナンシー・ホルトとロバート・スミッソン、マーサ・ロスラー、出光真子、キムスージャ、遠藤麻衣×百瀬文。

マーサ・ロスラー《キッチンの記号論》1975年
Courtesy Electronic Arts Intermix (EAI), New York

那須佐和子『ライナスの布』

那須佐和子個展『ライナスの布』がKEN NAKAHASHIにて3/29まで開催中。漫画『ピーナッツ』のライナスが肌身離さず持ち歩く「ライナスの毛布」。幼少期の安心感や愛着の象徴として知られるそれをキャンバスになぞらえることで、那須自身の創作と深く結びつくテーマとして提示。

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