2024年12月号
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映画『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』が12/27公開。2003年、カナダの田舎町で暮らすローレンスは映画が生きがいの高校生。社交性がなく周囲の人々とうまく付き合えない彼は、大学で生活を一新することを夢見て地元のビデオ店でアルバイトを始め……。
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フランスの女性現代アーティスト、ソフィ・カルの『なぜなら』が青幻舎から11月に刊行。2018年の作品シリーズ『Parce que』(なぜなら)に合わせて作られた、作品を本の形で追体験する実験的な作品集。仏英新版に合わせて本人の希望で刊行された初の日本語版。
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台湾初のLGBTQ支援組織・台湾同志ホットライン協会による『おばあちゃんのガールフレンド』(訳:小島あつ子)が11月にサウザンブックスから刊行。55歳から83歳までの年齢層、社会階層、職業、生活地域の異なるレズビアン17名へのインタビューをまとめた。
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ナチスドイツ占領下で10万人以上が虐殺されたアムステルダムの記憶を描いたドキュメンタリー『占領都市』が12/27公開。アムステルダムで暮らすスティーブ・マックイーン監督が、歴史家で妻のビアンカ・スティグターによる著書を原作に当時の記憶を鮮烈によみがえらせていく。
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「面倒見がよく優秀な姉に統合失調症の症状が現れた。父と母は玄関に南京錠をかけ、彼女を閉じ込めた。」 藤野知明監督によるドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』が12/7からポレポレ東中野ほか全国順次公開中。家族という他者との20年にわたる対話の記録。
(C)2024動画工房ぞうしま
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『クィアフリマ2024』が12/15(日)MIDORI.so NAGATACHOで開催。出品・出展者はイシヅカユウ、サリー楓、松岡宗嗣、みたらし加奈、SIRUP、下山田志帆などトランスジェンダー当事者やトランスアライの仲間たち。第一言語が英語の人、手話の人も歓迎。
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パレスチナ人ポップアーティストBashar Muradの初来日公演が、WAIFU主催で12/20に渋谷・Studio Freedomで開催。エルサレム在住のパレスチナ人クィアとして受けるマイクロアグレッションから、アパルトヘイトや家父長制による抑圧、日常的な死の恐怖、そして解放について。
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贅沢貧乏の新作公演『おわるのをまっている』が12/7〜15にシアタートラムで開催。鬱で休職中の派遣社員のマリ。同居人のヨウの海外出張について行くことになったが、滞在先は少しおかしなホテルで──。作・演出は山田由梨。
Photo: Hideto Maezawa
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浅井信好のダンス公演『炎える母』が12/15に市川市文化会館にて開催。北九州芸術劇場「東アジア文化都市“詩踊る”」で初演されたソロ・ピアノ演奏版。市川で暮らした詩人・宗左近の代表作を題材に宗の死生観を掘り下げ、螺旋構造に着目した振付によって構成される。
©︎富永亜紀子
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映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』が12/14公開。アキ・カウリスマキがフィンランドの地元・カルッキラに仲間たちと作った理想の映画館キノ・ライカ。その映画館がもたらした変化の兆しと、これからの映画館の可能性を捉えたドキュメンタリー。
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映画『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』が12/7公開。石巻市出身の佐藤そのみが東日本大震災から8年経った2019年に、大学の友人や地元の知人らの協力を得て撮影した2作。それまで被災者の一人として取材を受ける立場だった監督が、自分のために撮った映画。
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ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの展覧会『Dance Floor as Study Roomーしたたかにたゆたう』が11/30〜3/15に山口情報芸術センター[YCAM]で開催。人種やジェンダー、支配的な言説や権力構造をもつテーマに映像を通して対峙した、新作を含む4つの作品を公開。
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北村紗衣『女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選』が書肆侃侃房から11月刊行。クラシックな名作から近年の話題作まで、労働問題、恋愛とセックス、フェミニズム、クィア、人種、民族など、多様な視点から厳選した100本の映画ガイド。
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