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2024年10月号

カルチャートピックス

10月、神無月、October! 夏から秋へ、今月チェックしたい映画・ドラマ・本・音楽・展覧会・イベントなどをme and you編集部が選んでお届けします。随時更新! このコーナーにリリース情報や展示情報などを送りたい場合は、こちらからどうぞ。

FRAGEN MARKET

社会のなかで、考え、行動し続けるために、アーティストやブランドと伴走するFRAGEN主催の「FRAGEN MARKET」が11/1〜3に東急プラザ銀座で開催。SUPER-KIKI SHOPのPOP UPを中心に、アートや哲学、フェミニズムやアクティビズム、クィアやストリートのパワーを詰め込んだ3日間。

プリーツ倶楽部「子ども – さまざまな立場を生きるわたしたち」

生理にまつわるブランド、murmo、SISIFILLE、 Rinēによるプリーツ倶楽部のイベント 『折りたたまれた想いを話そう』が11/4に開催。今回のテーマは「子ども – さまざまな立場を生きるわたしたち」。ゲストに秦レンナ、第一回に続き清水淳子によるグラフィックレコーディングも。

『柚木麻子のドラマななめ読み!』

柚木麻子著『柚木麻子のドラマななめ読み!』がフィルムアート社から10/26に刊行。10年以上続く『anan』連載の書籍化。フェミニズム、シスターフッド、エイジング、LGBTQなどのテーマで、ドラマ愛に満ちた評を展開。2024年現在の視点から振り返る新規テキストも収録。

『KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2024』

『KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2024』が10/27まで開催中。過去と現在、他者と自分をつなぎ、次のことばを紡ぐという思いから「えーっと えーっと」が今年のキーワード。アミール・レザ・コヘスタニ『ブラインド・ランナー』など世界各地の実験的な舞台作品を上演。
メインビジュアル:🄫小池アイ子

『私は憎まない』

タル・バルダ監督『私は憎まない』が公開中。パレスチナ人としてイスラエルの病院で働いた初の医師であるアブラエーシュ博士を追ったドキュメンタリー。イスラエル軍の砲撃によって3人の娘を亡くすも共存の可能性を信じた彼は、2023年10月7日以降にその信念が再び試される。

ゆっきゅん『生まれ変わらないあなたを』

ゆっきゅん活動10周年記念のアルバム『生まれ変わらないあなたを』がリリース。君島大空、ラブリーサマーちゃん、児玉雨子らが制作に参加。「12曲、12人の人生の一瞬をじっと見つめるように、あなたの心を勝手に信じて、30歳を前にこのアルバムを友達たちと作りました」

『HAPPYEND』

空音央による長編劇映画初監督作『HAPPYEND』が10/4公開。四六時中生徒を監視するAIシステムが導入された高校。ありえるかもしれない未来を舞台に、自身のアイデンティティと社会に対する違和感について深く考えるようになるコウと、その親友のユウタの関係を描く。

『中央線芸術遭遇』

ルミネ荻窪が中央線カルチャーを盛り上げる仲間を募集する『中央線芸術遭遇』がスタート。第一回はライブイベント『exPoP!!!!!』とコラボしミュージシャンを大募集。me and you竹中・野村は、有馬和樹(おとぎ話)、柏井万作(exPoP!!!!!/NiEW)などと共に審査員を務める。

『アレック・ソス 部屋についての部屋』

『アレック・ソス 部屋についての部屋』が10/10から東京都写真美術館で開催。初期の代表作から今秋刊行の最新作まで。30年に及ぶソスの歩みを単に振り返るのではなく、出品作品のほぼすべてが屋内で撮影されているように、「部屋」をテーマにこれまでの作品を編み直す。

アレック・ソス《Anna, Kentfield, California》〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉より 2017年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth

寺尾紗穂『しゅー・しゃいん』

寺尾紗穂、約2年ぶりの新作アルバム『しゅー・しゃいん』がリリース。靴磨きの戦災孤児を歌う表題曲ほか、人間の普遍的な悲喜を描く10編の楽曲。時代に揺り動かされながら日々を懸命に生きる人々の中に在る絶望は、生きている限りは希望に変えられ得る。

『野良になる』

十和田市現代美術館にて、企画展『野良になる』が11/17まで開催中。丹羽海子、䑓原蓉子、 アナイス・カレニン、永田康祐の作品を紹介。近代が生み出した自律した主体としての「人間」を見直し、そこから排除された存在や思考に目を向ける。

『地獄のSE』

川上さわ監督作『地獄のSE』が10/26からポレポレ東中野で上映。天野モモは町に”狂いの雰囲気”が解き放たれる瞬間を目撃するが、恋に忙しかったため気に止める余裕が無かった。天野の想い人である早坂はその狂いの波に乗る。中学生たちが恋をして愛をしなかったりする。

田中みゆき『誰のためのアクセシビリティ? 障害のある人の経験と文化から考える』

田中みゆきのエッセイ『誰のためのアクセシビリティ? 障害のある人の経験と文化から考える』がリトルモアから刊行。スロープや字幕を付ければ終わりではない。アクセシビリティの先には、人間がいる。障害のある人13人との対話・鑑賞ワークショップ・座談会の様子も記録。

『Holy cow/わたしたちは一度しかない』

バストリオ新作公演『Holy cow/わたしたちは一度しかない』が11/2〜4に京都芸術センターで上演。沖縄県の高江・辺野古地域との出会いを通して創作した『わたしたちのことを知っているものはいない』(2016)の続編。今回は京都にフォーカスして出会いをもとに創作を行う。

ルシア・ベルリン『楽園の夕べ』

ルシア・ベルリン『楽園の夕べ』が講談社から刊行。訳は岸本佐知子。『掃除婦のための手引き書』、『すべての月、すべての年』に続く短編作品集。「彼女の書く文章はほかの誰とも似ていない。読むものの心を鷲づかみにして、五感を強く揺さぶる」(「訳者あとがき」より)

「行方知らずの記憶をまとって」

清原惟監督作『三月の光』の上映と湖底(VIDEOTAPEMUSIC)による上演、井戸沼紀美を迎えたトークを行うイベント「行方知らずの記憶をまとって」が10/13にポレポレ坐にて開催。人々の記憶や記録から何を見出すことができるのか考える。高円寺の書店・ヤンヤンが主催。

anonami/ayano narumi『STACKING///SOMETHING』

世界中から見つけてきた宝物のような生地を使って、一点物の服をつくる
anonami/ayano narumi の展示会『STACKING///SOMETHING』が代々木上原・April shopで10/4〜7に開催。日々のきらめきや、あの日の香り。日記のように、架空の物語を紡ぐように、繕われた服たち。

今宿未悠「熱触療法」

詩人、パフォーマーとして活動する今宿未悠による参加型パフォーマンス「熱触療法」が10/13,14にFabCafe Kyotoで上演。「あなたに触らないうちは、あなたのことを何もわからない。ずっとそう思っている」「触れること熱されることによって『私』と『あなた』の関係を考える」

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me and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていること、新しい場所の構想などをみなさまと共有していくお便り「me and youからのmessage in a bottle」を隔週金曜日に配信しています。

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me and youが発行している小さな本や、トートバッグやステッカーなどの小物を販売しています。
売上の一部は、パレスチナと能登半島地震の被災地に寄付します。

※寄付先は予告なく変更になる可能性がございますので、ご了承ください。

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