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2024年2月号

カルチャートピックス

2月、如月、February! 冷え込む日が続き、春が待ち遠しいこの季節。チェックしたい映画・ドラマ・本・音楽・展覧会・イベントなどをme and you編集部が選んでお届けします。随時更新! このコーナーにリリース情報や展示情報などを送りたい場合は、こちらからどうぞ。

『動物×ジェンダー』

村井まや子・熊谷謙介編『動物×ジェンダー』が2/26に青弓社から刊行。民話やおとぎ話の動物と人間の関係、寓話やファンタジーに登場する精霊、狩猟と男性性、冒険物語を脱構築する動物。マルチスピーシーズやジェンダーなどの複合的な視野で作品の可能性を浮上させる。

サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』

サラ・ロイ著『ホロコーストからガザへ』 (訳:岡真理、小田切拓、早尾貴紀)が2/24に青土社から緊急復刊。「パレスチナ問題」を経済学的に分析。ホロコースト生存者の娘という出自から問う、人間の記憶と倫理への思考。

「Decolonize Futures —複数形の未来を脱植民地化する」『Vol. 1 反人種差別、フェミニズム、脱植民地化』

ZINEプロジェクト「Decolonize Futures —複数形の未来を脱植民地化する」のVol. 1『反人種差別、フェミニズム、脱植民地化』が発売中。「家父長制、白人至上主義や人種差別。社会に存在する不平等や格差の原因は、植民地主義にあるのかもしれない」

『over and over magazine issue02』

saki・soheeと宮木快がエディターを務める『over and over magazine issue02』が発売中。アジアというナラティヴの中に生きる人々の声と歴史の中であった選択、できなかった選択、消された選択ー。「東アジアとは何か?」を問いかける一冊。

ジュディス・バトラー『新版 自分自身を説明すること』

ジュディス・バトラー『新版 自分自身を説明すること』(訳:佐藤嘉幸・清水知子)が1月に月曜社より刊行。他者への〈責任=応答可能性〉はいかに基礎づけることができるのか。訳文を全面的に再検討した新版。

『テルマ&ルイーズ 4K』

映画『テルマ&ルイーズ 4K』が2/16公開。女性2人の冒険と友情を描いたリドリー・スコット渾身のロードムービー。性的被害を受けた‟女性の正義”というテーマや、友情か愛情かで議論が巻き起こったラストシーンなど、公開から30年経った今も色褪せない作品の4K版。


テルマ&ルイーズ 4K
全国順次公開中
Thelma & Louise © 1991 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

『Firebird ファイアバード』

映画『Firebird ファイアバード』が2/9公開。1970年代後半、ソ連占領下のエストニア。役者を夢見る若き二等兵セルゲイとパイロット将校のロマンは恋に落ちるが、当時のソ連では同性愛が法的に固く禁じられており、発覚すれば厳しく処罰されていた。


© FIREBIRD PRODUCTION LIMITED MMXXI. ALL RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilms
新宿ピカデリー他にて全国公開中

『夜明けのすべて』

映画『夜明けのすべて』が2/9公開。瀬尾まいこの原作を三宅唱が映画化。PMSのせいで月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢さんと、その同僚でパニック障害を抱える山添くんの交流を描く。主演は松村北斗、上白石萌音。


『夜明けのすべて』
2月9日(金)ロードショー
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

『マリア 怒りの娘』

映画『マリア 怒りの娘』が2/24公開。中米ニカラグア出身の女性監督による初の長編映画。独裁政権や内戦が長らく続き、貧困が大きな課題になっているニカラグアに存在するゴミ捨て場を舞台に、母の不在に直面する少女マリアの姿を内なる世界を幻想的に交えながら描き出す。


マリア 怒りの娘
2⽉24⽇(⼟)、ユーロスペースほか全国順次公開
配給:ストロール
© Felipa S.A. – Mart Films S.A. de C.V. – Halal Scripted B.V. –
Heimatfilm GmbH + CO KG – Promenades Films SARL – Dag Hoel Filmprooduksjon
as – Cardon Pictures LLC – Nephilim Producciones S.L. – 2022

『me and you and SHE,』

2/17〜4/21の期間に行うHOTEL SHE, KYOTOとme and youのコラボルームが宿泊予約受付中。ルーム内にはme and youのアートワークやみなさまから募集した生活の工夫にまつわる声を展示。また自分と向き合うためのワークシートやme and you野村、竹中がセレクトした本もご用意。

あっこゴリラ「MY LOVE MY CHOICE」

あっこゴリラのライブ「MY LOVE MY CHOICE」が2/9に名古屋クラブクアトロにて開催。名古屋パルコが”セルフラブ”を様々な形で提案する全館企画『せるふらぶ倶楽部』の一環。ライブ後には、あっこゴリラとme and you(野村由芽・竹中万季)のトークイベントも実施。

あないすみーやそこ『mithl al-bulbul ブルブルのように』

あないすみーやそこの展示『mithl al-bulbul ブルブルのように』が2/4に中野の水性で開催。シドニーを離れ、春のキャンベラの美しい自然や庭の中で日記のように描き続けたペインティング。フリーパレスチナステッカーなども配布するほか、布に絵の具で🍉や文字も描いてくれる。

有本ゆみこ(SINA SUIEN)新作発表会「コアラの人」

刺繍アーティスト、SINA SUIENデザイナーの有本ゆみこによる新作発表会「コアラの人」が2/1〜13に3 to 8 Vintage Apartment Storeで開催。大型の刺繍作品やイギリスの古着をリメイクした「ガールガイド」シリーズ、宛超凡がシリーズを撮り下ろした写真作品などを発表する。

「日本の女性映画人(2)――1970-80年代」

特集上映「日本の女性映画人(2)――1970-80年代」が2/6〜3/24、国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZUで開催。日本映画の転換期に監督・製作・脚本など多様な領域で女性が活躍した全74作品を上映。出光真子をはじめ、時枝俊江、藤原智子らドキュメンタリー作家の小特集も。

『ゴースト・トロピック』『Here』

日本初公開となるベルギーの映画監督バス・ドゥヴォスの作品が2/2公開。長い1日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまい真夜中に彷徨う掃除婦を描く『ゴースト・トロピック』、ブリュッセルに住み、故郷のルーマニアに帰国するか悩む建設労働者を描く『Here』を同時公開。


『Here』
©Quetzalcoatl
2月2日(金)より Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国ロードショー

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売上の一部は、パレスチナと能登半島地震の被災地に寄付します。

※寄付先は予告なく変更になる可能性がございますので、ご了承ください。

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