2023年4月号
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ミカエル・アース監督の映画『午前4時にパリの夜は明ける』が4/21公開。1980年代パリ、子どもたちを1人で養うエリザベート。深夜ラジオの仕事に就き、出会った家出少女タルラとの関わりから「家族」はそれぞれの人生を見つめ直していく。主演はシャルロット・ゲンズブール。
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バストリオの新作公演『ちちち』が4/27〜5/2に三鷹SCOOLにて上演。原案は山下澄人『壁抜けの谷』。本に出てくる会話と記憶の螺旋、北海道という土地を作品の一つの要素に、これまで培った日記や散歩などの素材をもとに作った発表もブリコラージュして創作を行う。
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映画『ガールピクチャー』が上映中。フィンランドを舞台に、恋と性の冒険に巡り合う3人のティーンエイジャーを描く、自由でジェンダークィアな青春映画。監督は、女性たちが主導するストーリーを生み出しているアッリ・ハーパサロ。
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池野詩織による写真展『ぬかるみの記憶』が4/8までスタジオ35分にて開催中。祖父母の家が空き家になってからの3年間の佐渡島と家の記録。本展示のために作家自身初めて手焼きのカラープリントに挑戦。最終日4/8は作家による“佐渡の地酒とおつまみの会”を開催。
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吉田奈津美による長編映画『何をそんなに慎ましく』の制作費支援クラウドファンディングが実施中。恋愛至上主義的な現代日本のなかで、「恋愛と同等に大切で強固な関係性」を築くことはできるのか。恋愛ではない、個人間の結びつきを丁寧に描く映画。
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KEN NAKAHASHIにて、松下真理子の個展 『すべて水に映る』が3/21〜5/27に開催。大型ペインティングや、手製キャンバスのシリーズを展示する。複雑で強烈なイメージは、私たちの痛ましい過去、虚弱で消えゆく声の投影、明るさと優しさを装った色彩面で浮遊するパワーそのもの。
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映画『セールス・ガールの考現学』が4/28公開。舞台はモンゴルの都市。大学生・サロールはアダルトグッズショップでアルバイトを始め、ショップの客やオーナーの謎多き女性と交流するなかで自分らしい生き方を探す。
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Caroline Roseのニューアルバム『THE ART OF FORGETTING』が3/24にリリース。長く埋もれていた子供時代の経験を掘り起こしたことから、薄れゆく記憶や欠陥のある記憶を体現するため、時間と共に自然に変化したり朽ち果てたりする楽器を使って制作した激しい感情に溢れた作品。
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映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』が4/14公開。大前粟生による同名小説を金子由里奈監督が映画化。京都のとある大学の「ぬいぐるみサークル」を舞台に、”男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手な大学生・七森、七森と心を通わす麦戸、そして彼らを取り巻く人びとを描く。
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シャンタル・アケルマン映画祭2023が4/7からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。昨年特集上映された『ジャンヌ・ディエルマン〜』を含む5作品に加え、デビュー作の短編『街をぶっ飛ばせ』をはじめとした5作品を新たにラインナップ。
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『ジャン=リュック・ゴダールの革命』が刊行。『勝手にしやがれ』でのデビューから、常に映画を革新してきたゴダールの全貌に迫る。浅田彰+菊地成孔の対談、阿部和重+佐々木敦+中原昌也の鼎談を掲載。コラムやフィルモグラフィの執筆に上條葉月や児玉美月など。
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『ほとんど記憶のない女』のリディア・デイヴィスの代表作とも呼ばれる長編『話の終わり』(岸本佐知子訳)が白水社より復刊。恋愛を記憶の中から掘り起こし、一部始終を再現しようと試みる。
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ミランダ・フリッカー著『認識的不正義』が刊行。認識論・倫理学・フェミニズム哲学を横断しながら、知識を伝達し経験を意味づける認識実践が偏見によって歪められる不正義に迫る。
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「ふつうの明日」による「トルコ・シリア地震オンラインチャリティボックス」が4/11まで販売中。購入支援をすると、詩やうた、写真、絵、漫画などをデータで楽しむことができ、収益から最低限の経費を除いた額が寄付に当てられる。4/9 20〜22時にTwitterのスペースも開催。
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淺雄望の初長編映画『ミューズは溺れない』が公開中。スケッチの途中で海に落ちてしまった朔子と、その姿を描いた西原。絵を諦めた朔子は新たな創作を志し、西原は朔子をモデルに絵を描き始める。セクシュアリティやアイデンティティのゆらぎ、創作のもがきをめぐる青春映画。
画像:『ミューズは溺れない』©カブフィルム
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夏休みにNYを訪れた高校生のアダムは、レズビアンの姉とともにクィアカルチャーに足を踏み入れる。トランス男性のリース・アーンスト監督が2006年当時ブルックリンに住んでいた経験をもとにコミュニティを内側から描く。『あの夏のアダム』は4/22より1週間限定公開。
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『わたしに無害なひと』のチェ・ウニョン初の長編小説『明るい夜』が刊行。祖母との思いがけない再会により動き出す家族の歴史。家父長制に翻弄されながらも植民地支配や戦争を生き抜いた曾祖母からはじまる四世代の女性たちの物語。
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中流以上の白人女性を主たる対象としたホワイト・フェミニズム。それに対抗する有色人種やトランスジェンダーなどによるインターセクショナル・フェミニズムの歴史を描いたカイラ・シュラー『ホワイト・フェミニズムを解体する』が刊行。
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