2023年10月号
🎬
タル・バルダ監督『私は憎まない』が公開中。パレスチナ人としてイスラエルの病院で働いた初の医師であるアブラエーシュ博士を追ったドキュメンタリー。イスラエル軍の砲撃によって3人の娘を亡くすも共存の可能性を信じた彼は、2023年10月7日以降にその信念が再び試される。
🎬
映画『シック・オブ・マイセルフ』が10/13公開。少なからず誰もが持つ承認欲求を切り口に、何者にもなれない主人公が嘘や誇張を重ね、人に注目されるための「自分らしさ」を追い求めるあまりに自身を見失っていく様を描く。『わたしは最悪。』制作陣の新作。
–
『シック・オブ・マイセルフ』
絶賛公開中
配給:クロックワークス
© Oslo Pictures / Garagefilm / Film I Vast 2022
🎬
チェコ60年代ヌーベルヴァーグの傑作と言われる映画『ひなぎく』が10/14〜イメージフォーラムにて上映。実験的な効果音や光学処理、唐突な場面展開などさまざまな手法で、姉妹と偽るマリエ1とマリエ2の物語を描く。
–
『ひなぎく』
監督:ヴェラ・ヒティロヴァー
配給:チェスキー・ケー
©:State Cinematography Fund
📚
ルーシー・デラップ著、幾島幸子訳『フェミニズムズ』が明石書店より10/31刊行。フェミニズムは長らくジェンダー正義を追求してきたが、そこにはしばしば対立も伴った。普遍的な定義に依拠しないフェミニズムズの探求へと誘う、グローバル・ヒストリーの新たな挑戦。
📚
「2000年代韓国文学における最も美しい小説」と呼ばれる『百の影』(ファン・ジョンウン著、オ・ヨンア訳)が亜紀書房より10/25に刊行。強大な力によってかけがえのない日常を奪われながらも、ひたむきに生きる2人のあたたかで切ない恋物語。
🎭
日記や散歩からクリエイションを行うパフォーマンスコレクティブ、バストリオの『一匹のモンタージュ リクリエーション』がこまばアゴラ劇場で上演。「一匹たち」がたくさんの時間の中で見落としたこと、覚えていること。21日のアフタートークにはme and you竹中が登壇。
💘
クィア・トリップ #0「クィアとして生き延びるための実践としてのトリップ」が10/13に北千住BUoYで開催。クィアな視点から見た文化芸術や、世界各地のクィアなスポット、コミュニティ探訪について話すシリーズ。今回は鈴木みのりがNYでの経験について話す。聞き手は野村由芽。
💘
デニムにまつわるアート作品を展示する『SETO INLAND LINK』が10/7~10/9に岡山県倉敷市美観地区で開催。倉敷市の児童発達支援・放課後等デイサービスに通う子どもたちと作品をつくった津野青嵐と、“現代の襤褸” を制作した八木華によるデニム素材を軸とした初の合同展が実現。
newsletter
me and youの竹中万季と野村由芽が、日々の対話や記録と記憶、課題に思っていること、新しい場所の構想などをみなさまと共有していくお便り「me and youからのmessage in a bottle」を隔週金曜日に配信しています。
me and you shop
me and youが発行している小さな本や、トートバッグやステッカーなどの小物を販売しています。
売上の一部は、パレスチナと能登半島地震の被災地に寄付します。
※寄付先は予告なく変更になる可能性がございますので、ご了承ください。