2024年7月号
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『アシスタント』主演ジュリア・ガーナーとキティ・グリーン監督が再タッグした『ロイヤルホテル』。前作に続き題材はハラスメント問題。女性バックパッカー2人が住み込みで働く中、ハラスメントを受ける様を記録したドキュメンタリーを着想源にした、長編劇映画2作目。
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『在野の民話採訪者・小野和子とPUMPQUAKES』展が8/3まで渋谷のLAG galleryにて開催。宮城県を中心に東北山奥の村や海辺の町を訪ねた小野和子の半世紀にわたる仕事の一端を紹介。日記や叢書、地図などの資料展示のほか、著者出演のドキュメンタリー『うたうひと』の上映も。
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小野和子著『忘れられない日本人ーー民話を語る人たち』pp.314-316より
[挿画:菊池聡太朗 写真提供:映画「うたうひと」(濱口竜介・酒井 耕 / silent voice)]
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CINEMA DoDukによる第一回の特集上映「パーティー前夜」が7/27にSpace&Cafeポレポレ坐にて開催。社会の暴力に対し音楽を武器に闘う若者たちを映したドキュメンタリー『パーティー51』(韓国)と『これは君の闘争だ』(ブラジル)の2本立て上映。高島鈴のアフタトークも。
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©CINEMA DoDuk
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アン・ツヴェッコヴィッチ『感情のアーカイヴ トラウマ、セクシュアリティ、レズビアンの公的文化』が花伝社から刊行。ブッチ/フェム、ディアスポラ、エイズ・アクティヴィズムや癒しをめぐるレズビアン文化の多様で固有なテクスト・実践から、トラウマ理論を再定義。
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『日常アップデート』展が東京都渋谷公園通りギャラリーで9/1まで開催。さまざまな観点で日常を思わせる、飯川雄大、関口忠司、土谷紘加、原田郁、宮田篤、ユ・ソラの6名の作家の作品から繰り返される日々を考える。展示作品とは別に土谷紘加とユ・ソラはさわれる作品も制作。
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『ICC アニュアル 2024 とても近い遠さ』展が11/10までNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]で開催。青柳菜摘+細井美裕 や米澤柊の新作、リー・イーファンや葉山嶺の映像作品などを展示。さまざまなリアリティの「遠さ」と「近さ」(とその変化)について考える。
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『バトラー入門』が筑摩書房から7/8刊行。クィア理論って何?ドラァグ論ってどこから来たの?パフォーマティブってつまりどういうこと?ジュディス・バトラーの『ジェンダー・トラブル』をフェミニズム、クイア理論、トランスジェンダーの研究を行う藤高和輝が紐解く。
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『クレオの夏休み』が7/12公開。大好きなナニー(乳母)を追いかけて、6歳のクレオはパリからアフリカの島国へ。すべてが新鮮なひと夏の旅立ち、出会いと別れを経験して成長する少女の姿をまっすぐに見つめた感動作。主要スタッフはほぼ全員女性。
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公開:7月12日(金)
ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開
Ⓒ2023 LILIES FILMS
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日記屋 月日が7月15日に『誕生日の日記』を刊行。誰かの誕生日の日付から始まる、15人の日記集。阿久津隆、いがらしみきお、イリナ・グリゴレ、植本一子、大崎清夏、金川晋吾、古賀及子、柴沼千晴、鈴木一平、pha、三宅唱、三輪亮介、me and you(久保山・竹中・野村)が寄稿。
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『幸福なラザロ』などで知られるアリーチェ・ロルヴァケル監督最新作『墓泥棒と失われた女神』が7/19公開。80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う考古学愛好家のアーサーは墓泥棒の仲間たちと日銭を稼ぐ。墓泥棒が探すのは、お宝か愛か―。
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昨年渋谷PARCOにて開催し好評を博した『「パルコを広告する」 1969 – 2024 PARCO広告展』が名古屋PARCOで6/28〜7/15に開催。ゲストキュレーターは上野千鶴子&はらだ有彩、椹木野衣&菅付雅信、野宮真貴&千葉雅也、布施琳太郎&野村由芽。入場無料。公式リーフレットの販売も。
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それぞれが抱えるパーソナルなこと、心や体、暮らしの中で思うあれこれをみんなで考え話すコミュニティ「プリーツ倶楽部」がスタート。主催はmurmo、SISIFILLE、Rinē。生理のエピソードをシェアし、清水淳子がグラフィックレコーディングで可視化するイベントを7/17に開催。
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果てとチーク『はやくぜんぶおわってしまえ』が8/1〜4に上演。作・演出は升味加耀。これは”女性”の話でも、”性的マイノリティ”の話でもなく、無関係な人は誰もいない”わたしたち”の物語。升味の母校で起きた女子ミス・ミスターコン中止事件を基に、高校生たちの一日を描く。
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映画『ヒューマニスト・ヴァンパイア・ シーキング・コンセンティング・ スーサイダル・パーソン』が7/12公開。ピアノを弾くことが好きなヴァンパイア・サシャ。感受性が豊か過ぎて人を殺すことができない彼女が出会ったのは、生きることを諦めようとする人間の青年だった。
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