2022年9月号
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ジュディス・バトラーによる、戦争とレイシズムの時代におけるマニフェスト『非暴力の力』が青土社から刊行。人間が他者や環境と相互依存していることを明らかにすることで、個人主義を超えた連帯を示す。
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2018年から続くフランスの黄色いベスト運動を記録したドキュメンタリー『暴力をめぐる対話』が9/24公開。 傷を負った市民や警察関係組織、心理セラピストらと対話をすることで警官による暴力、市民と警察の関係を考究していく。
2022年9月24日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
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性の越境を可能とする「装いの力」について考察する、『装いの力―異性装の日本史』が9/3〜10/30に渋谷区立松濤美術館で開催。絵画、衣裳、写真、映像、漫画など様々な作品を通して、古代から現代までの各時代の異性装が観られる。
シモーヌ深雪&D.K.ウラヂ《DIAMONDS ARE FOREVER ROYAL WIG》 2018年 DIAMONDS ARE FOREVER
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『第15回関西クィア映画祭2022』が大阪(9/2〜8)と京都(9/23〜25)で開催。「クィア」を切り口に「性」をテーマにした映像作品を取り上げる。14の国・地域から長編・短編合わせて28作品を上映。コンペティションも開催されるほか「ノンバイナリー」にまつわるミニ特集も。
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『秘密の森の、その向こう』が9/23公開。セリーヌ・シアマ監督最新作。最愛の祖母を亡くした8歳のネリーは、森のなかで“8歳のママ”と出会う。娘、母、祖母、三世代をつないで、時空を超えた少女の出会いが浮き彫りにする女の深淵。
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音楽、マーケット、食が楽しめるJ-WAVE主催のフェス『INSPIRE TOKYO』が9/17〜19に開催。ライブは40組以上の豪華ラインナップ、入場無料エリアではエシカルマーケットやフードコートのほか、17日にはme and youがナビゲートする「わたしたちのスリープオーバー」のブースも。
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毎日更新の連載エッセイを完全収録した『モヤモヤの日々』が晶文社より刊行。「徹底的な凡人」を自任する宮崎智之が綴るコロナ禍の日々。緊急事態宣言におののきながらマスクに悩み、断酒を続け、原稿を書く。繰り返される日常の中で生まれたモヤモヤを見つめる。
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石原海監督作『重力の光』が9/3公開。北九州の困窮者支援をするキリスト教会に集う、元ホームレスの人たちや、極道だった人、虐待を受けていた人、生きる意味に悩む人、NPOで働く人、教会で働く夫婦などと、聖書劇を作る日々を記録した、実験的なドキュメンタリー長編作品。
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『アザー・ミュージック』が9/10公開。NYにあった伝説のレコードショップの21年間を追いかけたドキュメンタリー。歴史的なシーンが次々に生まれた理想的なコミュニティはいかにして形づくられたのか。店員や常連客にとって”家”だったような場所がなぜ失われるに至ったのか。
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『Zola』が絶賛公開中。デトロイトのウェイトレス兼ストリッパーのゾラは、電撃的に出会ったダンサーのステファニから、“フロリダ出稼ぎ旅”に誘われる。これが48時間の悪夢の始まりだとは露知らず…。アザイア“ゾラ”キングが実体験を綴った<148のツイート>をA24が映画化。
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シャンタル・アケルマン作品が渋谷で上映された21日間、いずれかの上映を目撃した日に書かれた15人の日記を1冊に綴じたZINE『アケルマン・ストーリーズ』が刊行。有名無名に関わらず、各々の歴史を経てアケルマンの思考を通過した 2022 年のある地点。麦島汐美が企画・編集。
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オーストラリアのシンガーソングライターStella Donnellyの『Beware of the Dogs』に続く3年ぶりのニューアルバム『Flood』が完成。ベリンゲンの熱帯雨林をはじめ国内各地を移動し、自分がちっぽけな存在であることを再確認しながら作り上げた過程で生まれた楽曲たち。
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