2024年9月号
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五十嵐耕平監督作『SUPER HAPPY FOREVER』が9/27公開。伊豆のとあるリゾートホテルへやってきた、幼馴染の佐野と宮田。2人は海辺の様々な場所を巡りながら、かつて失くした赤い帽子を探し始める。ここは5年前、佐野が亡き妻・凪と初めて出会い、恋に落ちた場所だった——。
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『Viva Niki タロット・ガーデンへの道』が9/25公開。20世紀を代表するフランスの造形作家、ニキ・ド・サンファルの生涯と作品を追ったドキュメンタリー。ニキの表現に魅せられた写真家の松本路子が世界を旅して撮影した、2人の女性アーティストの交流から生まれた物語。
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日常風景を叙情的に捉え、作品に余白を作るミニマリストスタイルのイラストレーター坂内拓による作品展『彼ら』が中目黒dessinにて9/29まで開催中。出会った人たちや情景をいつもとは違う視線で描く。「近づくと見えることがあれば、同時に曖昧になってしまうこともある。」
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映画『ヒューマン・ポジション』が9/14公開。青くて、物悲しいノルウェーの長い夏、病気の療養から復帰した新聞記者が、なにげない日常や社会とのつながりから心の居場所を見いだしていく姿を描く。舞台は、ノルウェーで最も美しい街と称される監督の故郷・オーレスン。
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『A子さんの恋人』や『ニューヨークで考え中』で知られる近藤聡乃のエッセイと絵の作品集『一年前の猫』がナナロク社から刊行。一緒に暮らす猫たちとの生活を描く。装丁は名久井直子。「うちには猫が二匹いるのに、家のどこを探しても一匹も見つからない。」
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再エネ100%と公正な未来を目指すプロジェクト「ワタシのミライ」によるポップアップイベント『地球のため わたしのため』が9/29に開催。アーティスト・コムアイのトークや、佐久間裕美子による「Sakumag」、「DEPT」や「パタゴニア日本支社」などのマルシェが出展。
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『ブリジット・バルドー レトロスペクティヴ BB生誕90年祭』が9/13より開催。60年代フランスを代表するファッションアイコンで、『第二の性』のシモーヌ・ド・ボーヴォワールに「女性史を推し進める機関車」と呼ばれた女優、ブリジット・バルドーが出演する11作品を上映。
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塚田万理奈監督作『満月、世界』が9/21公開。長野で10年かけて子供たちを16mmフィルムで撮影するプロジェクト発の映画。小説や音楽に没頭しながら自分の居場所を探す中学生の物語「満月」、吃音のある中学生と夢を諦めつつあるミュージシャンが交差する「世界」の2編構成。
9月21日(土)よりユーロスペース他全国順次公開
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平野紗季子のエッセイ集『ショートケーキは背中から』が新潮社から刊行。『生まれた時からアルデンテ』から10年、やっぱり虚無にはごはんが効く。「きっと私は世界を理解したい。そのための手段が、食べものだったのだ。」〈食とは何か〉の今のところの結論がここにあり。
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タケシタトモヒロ初の個展『Across the United States』がTOTEM POLE PHOTO GALLERYにて9/15まで開催。同名写真集の出版も。瞬時に世界中の情報へアクセスできる現代において、身体性の伴う経験から得られるものを再確認するように辿った約40日間のアメリカ横断の記録。
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クラーク志織『ロンドンの片隅で、この世界のモヤモヤに日々クエスチョンしているよ。』が平凡社から刊行。ロンドン在住の著者が、イギリスの女性たちから学んだフェミニズム、アイデンティティの揺らぎ、出産や子育てを通じて感じたことなどを綴るイラスト・エッセイ。
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写真家・熊谷直子の第二作品集『レテに浮かんで』がTISSUE PAPERSから刊行。母との別れ、故郷の喪失、通り過ぎていく季節。ポートレイトの名手が痛みの向こうに見た、生きてゆく身体と心のうつろいの記録。 9/23までbookobscuraで展示も開催。
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Ayu Megumi, Shohei Megumi(BROTHER SUN SISTER MOON)による音楽ライブと、映画『重力の光:祈りの記録篇』の特別上映イベントが9/11に晴れたら空に豆まいてにて開催。主催はCandlelight。音楽と映画から、異なる私たちを赦しあうための糸口を探る。
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映画『石がある』が9/6公開。「途方もない無意味さに、なぜか心震えて」。友人と石拾いをした経験に触発されてシナリオを書きはじめた太田達成監督が、心から信頼する少人数のスタッフ・キャストと共につくりあげた「現代のヴァカンス映画」。主演は小川あん、加納土。
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「Decolonize Futures —複数形の未来を脱植民地化する」のVol. 3『アイヌと脱/植民地化 | Ainu and De/colonization』が刊行。北海道大学准教授で自身もアイヌの出自を持つ石原真衣さんとともに、どのようにして記号化や消費に抗い脱植民地化について考えうるかを思考する。
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山中瑶子監督作『ナミビアの砂漠』が9/6公開。主演は山中の作品への出演を熱望していた河合優実。奔放に生きる21歳のカナは優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて新しい生活を始めてみたが、次第に自分自身に追い詰められていき……。
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