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2024年5月号

カルチャートピックス

5月、皐月、May! 新緑鮮やかなこの季節。チェックしたい映画・ドラマ・本・音楽・展覧会・イベントなどをme and you編集部が選んでお届けします。随時更新! このコーナーにリリース情報や展示情報などを送りたい場合は、こちらからどうぞ。

『現代思想2024年6月号 特集=〈友情〉の現在』

『現代思想2024年6月号 特集=〈友情〉の現在』が青土社から刊行。シスターフッドの再評価やホモソーシャルへの批判といった潮流に目を向けつつ、あいまいな〈友情〉のかたちを捉える。児玉雨子+ゆっきゅんの往復書簡や大田ステファニー歓人やひらりさの寄稿文を掲載。

小沼理『共感と距離感の練習』

小沼理のエッセイ集『共感と距離感の練習』が柏書房から刊行。「『わかる』なんて簡単に言えない、『わからない』とも言いたくない。」自分と他者、規範と逸脱、個人的なことと社会的なこと……ゲイ男性の著者が、様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考える。

柴崎友香『あらゆることは今起こる』

柴崎友香『あらゆることは今起こる』が医学書院の「シリーズ ケアをひらく」から刊行。「私の体の中には複数の時間が流れている!」。ADHDと診断された小説家は、薬を飲むと「36年ぶりに目が覚めた」。SFじゃない並行世界の、かつてない精密な報告書。

「暮らしの思想 佐藤真RETROSPECTIVE」

ドキュメンタリー作家・佐藤真の『まひるのほし』や『花子』『エドワード・サイード OUT OF PLACE』 など6作品を上映するレトロスペクティブ『暮らしの思想』が5/24から開催。アート、パレスチナ、記憶、家族、水俣病、様々なテーマを通じて佐藤が見つめた彼方とは。


「暮らしの思想 佐藤真 RETROSPECTIVE」
5月24日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開
配給・宣伝:ALFAZBET 

ハンガン・ヴィーガン『韓国フェミめし:光州とヴィーガンを巡って』

サッフォーzine『韓国フェミめし:光州とヴィーガンを巡って』が刊行。日韓クィアカップル「ハンガン・ヴィーガン」によるおいしくて、政治的で、しあわせな、たのしい韓国料理レシピ。5.18民主化運動がおこった光州を知るための基本情報やおすすめ作品も。

girl in red “I’M DOING IT AGAIN BABY!”

girl in redの2ndアルバム”I’M DOING IT AGAIN BABY!”が4/12リリース。同郷のマティアス・テレズとタッグを組み制作され、作詞作曲のみならず、プロデュースも自身で手掛けた。“二年目のジンクス”に対する皮肉なお遊びがテーマに込められているという。

『現代詩手帖5月号』

『現代詩手帖5月号』(特集・パレスチナ詩アンソロジー 抵抗の声を聴く)が4/26発売。リフアト・アルアライール、アリア・カッサーブ、ムスアブ・アブートーハをはじめとした12人の詩人のアンソロジー。現代アラブ文学が専門の岡真理へのインタビュー「『人間の物語』を伝える責務」など。

『共創の場:ジェンダー問題とアジアのアート・コレクティブ』

青山学院大学にて『共創の場:ジェンダー問題とアジアのアート・コレクティブ』が5/11まで開催。ジェンダーの問題に取り組み、コミュニティの構築を目指す6つのアート・コレクティブを紹介する。会期中には対談やワークショップ、上映会なども。

撮影:Hana Yamamoto

『パレスチナ あたたかい家』

『パレスチナ あたたかい家』が5/2~5/12に開催。パレスチナにいる誰もがあたたかい家で家族と幸せに暮らすことを願う、アーティストやボランティア総勢100名以上による展示会。パレスチナをきっかけに日本や他の国で起こっている権力による支配や暴力のことも考え実践し始める場。

特集上映「ニナ・メンケスの世界」

特集上映「ニナ・メンケスの世界」が5/10から開始。幻想的な映像美で女たちの詩と叫びを描く『マグダレーナ・ヴィラガ』、代表作『クイーン・オブ・ダイヤモンド』、ドキュメンタリー『ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー』の3作品を上映。日本劇場初公開。

『ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版』

1975年製作の映画『ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版』が5/3から公開。ある晴れたバレンタインの日、彼女たちは姿を消した。『ヴァージン・スーサイズ』にも直接的な影響を与えた「神話的傑作」が、日本公開から約40年の時を経て4Kでよみがえる。

ⓒPICNIC PRODUCTIONS PTY.LTD.1975

『ウィメンズ・ムービー・ブレックファスト』

『ウィメンズ・ムービー・ブレックファスト』(Gucchi’s Free School監修、降矢聡+吉田夏生編)が刊行。スクリーン上に存在する女性たち、そのイメージを紡ぎ上げる作り手、映画表現における女性存在をめぐる思考。女性たちの映画史へのアプローチを考える一冊

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