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2024年4月号

カルチャートピックス

4月、卯月、April! 春の陽気に誘われてお出かけしたくなるこの季節。チェックしたい映画・ドラマ・本・音楽・展覧会・イベントなどをme and you編集部が選んでお届けします。随時更新! このコーナーにリリース情報や展示情報などを送りたい場合は、こちらからどうぞ。

ナージャ・トロコンニコワ『読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門』

ナージャ・トロコンニコワ著・野中モモ訳『読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門』がソウ・スウィート・パブリッシングから刊行。プッシー・ライオット創設メンバーが紹介する、ロシア国内でおこなった数々のアクションや獄中生活から得た“実践的な知”。

『翻訳できない わたしの言葉』

東京都現代美術館で『翻訳できない わたしの言葉』が4/18から開催。ユニ・ホン・シャープ、マユンキキ、南雲麻衣、新井英夫、金仁淑の作品を通して、自分とは異なる誰かの「わたしの言葉」、そして自分自身の「わたしの言葉」を大切に思う機会を提示する。

『青春』

『無言歌』や『死霊魂』など様々な題材に取り組んできた名匠ワン・ビンが初めて若者にフォーカスした『青春』が4/20公開。中国の巨大経済地域にある小さな衣料品工場で働く若者たちの日々。知らなかった人物を親密に感じられるドキュメンタリーの醍醐味が味わえる。


シアター·イメージフォーラムほか全国順次公開中
監督:ワン·ビン |原題:青春 春 |英語題:YOUTH(SPRING)|2023年|フランス=ルクセンブルク=オランダ|215分|字幕:磯尚太郎|配給:ムヴィオラ

『水俣病を伝える』

国立民族学博物館で企画展『水俣病を伝える』が6/18まで開催。公害の経験をいかしたまちづくりなどを伝える活動が盛んな熊本県水俣・芦北地域で、言葉やモノ、映像、場所はどう活用されているのか。水俣病を伝える活動の魅力と、そこから学べるものの可能性を探る。

マルレーン・ハウスホーファー『人殺しは夕方やってきた』

マルレーン・ハウスホーファー著、松永美穂訳『人殺しは夕方やってきた』が書肆侃侃房から刊行。多くのフェミニスト、作家たちに影響を与え、オーストリア文学史における重要な女性作家の一人とされる著者によるかなしみにユーモアをまぶした切なく心あたたまる短編小説集。

ローラ・カプラン『ジェーンの物語 伝説のフェミニスト中絶サービス地下組織』

ローラ・カプラン著、塚原久美訳『ジェーンの物語 伝説のフェミニスト中絶サービス地下組織』が書肆侃侃房から刊行。中絶が違法だったシカゴで推定1万1千人の女性に安全な人工妊娠中絶を提供した組織・ジェーンのメンバーによる回想とインタビューによるノンフィクション。

『悪は存在しない』

濱口竜介(監督)と石橋英子(企画・音楽)による映画『悪は存在しない』が4/26公開。『ドライブ・マイ・カー』で意気投合した二人の試行錯誤によって生まれた作品。長野県を舞台に、森の環境や町の水源が汚されかねない事態に動揺する人々を描く。


4月26日(金)Bunkamuraル·シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国公開

『プリシラ』

ソフィア・コッポラ最新作『プリシラ』が公開中。エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラの回想録をもとに、14歳で世界的スターと恋に落ちた少女の波乱の日々を描く。華やかな世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼のそばで彼の色に染まることが全てだったが……。


4月12日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
配給:ギャガ

『成功したオタク』

映画『成功したオタク』が公開中。あるK-POPスターのファンだったオ・セヨンは推しに認知された「成功したオタク」だったが、ある日、推しが性加害で逮捕され……。自身の葛藤やファンたちの声を記録しながら「成功したオタク」の意味を新たに定義するドキュメンタリー。


渋谷シアター・イメージフォーラム、シネマート新宿ほか全国順次公開中
配給・宣伝:ALFAZBET 

『美と殺戮のすべて』

写真家ナン・ゴールディンのドキュメンタリー『美と殺戮のすべて』が公開中。全米で50万人以上の死者を出したとされるオピオイド鎮痛薬の一種「オキシコンチン」を広めたサックラー家を相手に声を上げ戦う姿を追う。大切な人々と出会い別れたゴールディンの歩みが明かされる。


3月29日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、グランドシネマサンシャイン池袋ほかロードショー

監督・製作:ローラ・ポイトラス『シチズンフォー スノーデンの暴露』
出演・写真&スライドショー・製作:ナン・ゴールディン
2022年/アメリカ/英語/121分/16:9/5.1ch/字幕翻訳:北村広子
原題:ALL THE BEAUTY AND THE BLOODSHED/R15+/配給:クロックワークス

『渋谷キャスト7周年祭』

『渋谷キャスト7周年祭』が4/28・29に開催。若林恵 ×tofubeatsのトーク、apartmentのpopup、東海林広太などが参加する集合写真ワークショップ、アキビンオオケストラ・川口貴大・高橋美佳のパフォーマンス、飯田誠二・光岡幸一のアートインスタレーション、冊子配布など。

シアターSPBS

演劇や映像を鑑賞しゲストトークと参加者同士の対話で作品の魅力を掘り下げる、シアターSPBSの第1弾が4/14にSPBS TOYOSUで開催。第1回は演劇ユニット・果てとチークの『くらいところからくるばけものはあかるくてみえない』を鑑賞。ゲストは作・演出の升味加耀と、桜庭一樹。

特集上映「日々をつなぐ」

下高井戸シネマにて特集上映「日々をつなぐ」が4/20〜26に開催。映画はいかに「生活」を映すことができるのか。『彼方のうた』『偶然と想像』等の撮影を担当した飯岡幸子と「肌蹴る光線」として映画上映と執筆を行う井戸沼紀美が企画。上映は各2回、関連イベントも実施。

「HEAP」&『HIGH(er)magazine issue no.6』

『HIGH(er)magazine』の編集長haru.がインナーウェアに特化した新ブランド「HEAP(ヒープ)」を4/23にローンチ。同日にHIGH(er)magazine issue no.6も刊行する。ローンチを記念し、新作アイテムをお披露目する茶話会(販売会)を4/13から二日間開催。「どんないいプロジェクトの始まりにも、お茶会がある」という原点に立ち返るコレクション。

『Where shall we go by weaving our voices together?』

Candlelightによる哲学対話と弾き語りのイベント『Where shall we go by weaving our voices together?』が5/6にcafe PQ’sにて開催。「つながり」をテーマに、音楽を演奏する人と聴く人が一緒に哲学対話した後、ライブが行われる。進行は永井玲衣、ライブは惠翔兵、惠愛由。

ウンゲツィーファ ウンゲ演劇集 ふたりぼっちの星『動く物』『旅の支度』

劇作家・本橋龍を中心とするウンゲツィーファによる代表作『動く物』と、新たに書き下ろす『旅の支度』の2本同時上演「ふたりぼっちの星」が4/18〜4/21にPARA神保町で行われる。これは、おとなのための童話集。ここは、ひとりぼっちから、ふたりぼっちになるための場所。

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