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2023年5月号

カルチャートピックス

5月、皐月、May! 少しずつ暖かい日が増えてきました。今月チェックしたい映画・ドラマ・本・音楽・展覧会・イベントなどをme and you編集部が選んでお届けします。随時更新! このコーナーにリリース情報や展示情報などを送りたい場合は、こちらからどうぞ。

DR. MARTENS X FUYUKI KANAI

ドクターマーチンが継続的にLGBTQIA+コミュニティをサポートする取り組みのなかで、世界中から選ばれた3人のPRIDEアーティストとのコラボモデルを発売。第一弾を手がけたのはカナイフユキ。多様な人々が平等かつ楽しく暮らせる社会をマンガ調のタッチで描いた一足。

「胎動短歌Collective vol.3」

「ジャンルの壁を越える」をテーマにしたイベントレーベル・胎動LABELによる短歌文芸誌「胎動短歌Collective vol.3」が文学フリマ東京にて先行販売。木下龍也、GOMESS、高橋久美子、初谷むい、東直子、文月悠光、宮崎智之ほか、既存の短歌の枠を超えた多彩な全34組が寄稿。

『同じ下着を着るふたりの女』

映画『同じ下着を着るふたりの女』が5/13公開。監督は92年生まれの韓国人女性キム・セイン。母の愛を求める20代後半の娘と、世間が求める良母になりきれないシングルマザー。相手を完全に愛することも憎むこともできず、暴力と依存の悪循環に陥る痛切な親子関係を描く。

ジュリア・セラーノ『ウィッピング・ガール』

ジュリア・セラーノ著、矢部文訳『ウィッピング・ガール』がサウザンブックス社より刊行。トランスジェンダー・アクティビストの著者が、フェミニズムの視点からトランス差別と女性差別の根底にある問題について、メディア・アカデミズム・医療体制などを通して指摘する。

李英美『出入国管理の社会史』

李英美『出入国管理の社会史』が5/15に刊行。戦後日本において、地方の現場はどのように「他者」を分かつ境界を立ち上げてきたのか。出入国管理制度と実際の現場の乖離に着目しながら旧植民地出身者の外国人登録などについて考察する。

植本一子『愛は時間がかかる』

写真家の植本一子による『愛は時間がかかる』が発売。『台風一過』から4年ぶりの新刊。「自分のことは自分で決めていいのだと思います。誰かのつらさに、大きいも小さいもない。」3カ月にわたるトラウマ治療の記録を書く初のエッセイ集。装丁は佐々木暁。

チョ・ウリ『私の彼女と女友達』

チョ・ウリによる初の短編集『私の彼女と女友達』がカン・バンファ訳で書肆侃侃房より刊行。クィア・女性問題・労働など、現代を生きる女性をリアルに描き出す。「どこにいても、必ず自分を守って。 それが私たちを守ることになるから。」

『IWAKAN Volume 06 特集 男性制』

『IWAKAN Volume 06 特集 男性制』が5/10に発売。ジェンダー平等な社会の実現にとって足枷となっている男女二元論や家父長制に基づく「男性らしさ」の存在に意識を向け、固定化されたイメージやプレッシャーから解き放たれるための議論を目指す。日英バイリンガル。

アンジェラ・チェン『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』

アンジェラ・チェン著、羽生有希訳『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』が左右社より刊行。著者の経験と100人のインタビューに基づき、性にまつわるプレッシャーやステレオタイプを、障害、フェミニズム、男らしさ、人種などの観点から考えるエッセイ。

『それでも私は生きていく』

ミア・ハンセン=ラブ監督の映画『それでも私は生きていく』が5/5公開。レア・セドゥ演じるサンドラは、通訳として働きながら小学生の娘と暮らし、病気の父の介護をしている。そんななか、旧友の男性と不倫関係になり…。35ミリフィルムの温かみがある色彩で描かれた作品。

『aftersun/アフターサン』

シャーロット・ウェルズ監督の映画『aftersun/アフターサン』が5/26公開。20年前のビデオテープに残る、11歳のソフィと父とのまばゆい数日間。当時の父と同じ歳になったソフィは、離れて暮らす父と過ごした最後の夏休みを再生する。「あの時、あなたの心を知ることができたなら」 。

5月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開、
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting
Corporation, The British Film Institute & Tango 2022

映画監督ヤン ヨンヒと家族の肖像

ポレポレ東中野にて「特集上映《映画監督ヤン ヨンヒと家族の肖像》」が5/20からスタート。『スープとイデオロギー』に加え、『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』のデジタル・リマスタリング版が日本初上映。ヤン一家を通して日本と北朝鮮、韓国との歴史を見つめる。

(C)PLACE TO BE, Yang Yonghi

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