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2022年3月号

カルチャートピックス

3月、弥生、March! 少しずつ春の兆しが感じられてきましたね。今月チェックしたい映画・ドラマ・本・音楽・展覧会・イベントなどをme and you編集部が選んでお届けします。随時更新! このコーナーにリリース情報や展示情報などを送りたい場合は、こちらからどうぞ。

『マイ・シークレット・ワールド』

英ブリストルで1987年から95まで活動していたレコードレーベル、サラ・レコーズに迫った長編ドキュメンタリー『マイ・シークレット・ワールド』が3月27日(日)にシネ・ヌーヴォで上映。上映後には出演者のアメリア・フレッチャー(Heavenly)によるリモートティーチインも。

twililight

黄昏にまたたく星を見つけ、0か1ではない、自分の曖昧な心の在り処に気づく、そんな時間を提供できたらという思いで生まれた本屋&ギャラリー&カフェ「twililight」が三軒茶屋に今月オープン。屋上も併設。林央子さんのトークシリーズなどのイベントも開催。

『重力の光』『重力の光:祈りの記録篇』クラウドファンディング

石原海監督『重力の光』『重力の光 : 祈りの記録篇』のクラウドファンディングが4月7日まで実施中。監督自身、困っていた時に辿り着き「ここに引っ越そう」と決意したという北九州市の困窮者支援をするキリスト教会に集う人々と、聖書劇を作る日々を記録したドキュメンタリー。

『(((((,』

久保田智広・原田美緒の共同キュレーション展『(((((,』が駒込倉庫で開催中。様々なバックグラウンドを持つ6名のアーティスト(アリウェン、うらあやか、大橋鉄郎、倉敷安耶、パク・サンヒョン、檜皮一彦)が「あたりまえ」とされる社会規範を捉え直すことを試みる。

『The Clothesline with Sister』

メキシコのフェミニストアーティスト、モニカ・メイヤーによる女性への格差や抑圧を問いかける参加型アートプロジェクト「The Clothesline」から始まった『The Clothesline with Sister』がSisterで開催。女性の権利について考え対話を促す企画も。3月12日から31日まで。

『ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?』

『ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?』が3月30日まで開催中。ガラス彫刻作品、写真シリーズ、ドローイング作品など様々な作品を通じて、「連続と差異」という彼女の一貫した問題意識を浮き彫りに。

川内倫子写真集『やまなみ』

写真家・川内倫子が、アールブリュットの才能が集う場所として注目を集める障害者福祉事業所「やまなみ工房」に通いつづけ、3年の歳月をかけて完成させた写真集が信陽堂から発売。カバーデザインは2種類、デザインは須山悠里、翻訳はマルティーナ・ディエゴ。

『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』

最新作『アネット』の公開に先駆けて、『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』がフィルムアート社より2022年3月末に発売。全監督作品評論、諸テーマをめぐる論考・対談とともに、カラックス監督と関係者へのオリジナルインタビューを1冊に凝縮。

Photo: Mari SHIMMURA

『フェミニストとして書き、訳し、出版する』

🗣️『フェミニストとして書き、訳し、出版する』が3月12日にZoomで開催。国際基督教大学のジェンダー研究センターが、小澤身和子、松尾亜紀子、松田青子、フリアナ・ブリティカ・アルサテを招き、フェミニズムと本を書くこと、訳すこと、出版することについてトーク。

坂上香『プリズン・サークル』

ドキュメンタリー映画監督・坂上香が、日本で初めて刑務所内を長期撮影し、受刑者の更生プログラムを取材した『プリズン・サークル』。そのノンフィクション本が岩波書店より刊行。10年を超える撮影を通して、受刑者が互いの体験に耳を傾け、本音で語り合う過程を見届けた記録。

『ぎこちない会話への対応策—第三波フェミニズムの視点で』

ゲストキュレーターのアーティスト・長島有里枝が、1990年代以降に活動を始めた10作家の作品について、フェミニズムの視点から新たな解釈可能性を見いだす特別展『ぎこちない会話への対応策—第三波フェミニズムの視点で』が金沢21世紀美術館で開催中。3月13日まで。

潘逸舟《無題》2006 作家蔵 ©️Ishu Han, Courtesy of ANOMALY

『フェミニズムズ / FEMINISMS』

『フェミニズムズ / FEMINISMS』が金沢21世紀美術館で開催中、3月13日まで。アーティストたちがそれぞれのまなざしで、ジェンダーを、身体を、社会をどう捉えるのか、その先に何を見ているのか、日本におけるフェミニズムの表現の一端を9名のアーティストの作品から紹介。

遠藤麻衣×百瀬文《Love Condition》2020

『小森はるか+瀬尾夏美 作品集』

東日本大震災後、共に東京を離れ、陸前高田に移住した映像作家・小森はるか、画家/作家・瀬尾夏美。『小森はるか+瀬尾夏美 作品集』が下高井戸シネマで3月5日〜3月11日まで、4作品日替わりで上映。変わっていく町の風景と人々の営みを、寄り添うように記録した作品たち。

山本佳代子『⚾︎満塁⚾︎』

チーム未完成のメンバーとしても活動する写真家・山本佳代子の初個展『⚾︎満塁⚾︎』がB GALLERYで3月21日まで開催中。1年前旭川で過ごした54日間に写した100点以上の写真。作家自身が大きな影響を受けたという「人生観をリセットしてくれた旭川での愛おしい日々の記録たち」。

『ヒストリー・レッスンズ:日本におけるフェミニスト/クィア映画キュレーションの現在』

3月6日、『ヒストリー・レッスンズ:日本におけるフェミニスト/クィア映画キュレーションの現在』が開催。バーバラ・ハマーの映像作品『History Lessons』も国内初上映。企画はヴューラー・シュテファン(国際基督教大学ジェンダー研究センター)、subversive records。

『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』

『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』が森美術館で開催中。結成17周年を迎えるChim↑Pomの初期から近年までの代表作と、本展のための新作計約150点を一挙に紹介する初の本格的回顧展。音声ガイドのナビゲーターは、自らChim↑Pomのファンを公言する和田彩花。

Nilüfer Yanya『PAINLESS』

Nilüfer Yanyaのセカンドアルバム『PAINLESS』が発売。人間関係の崩壊、孤独への対処、内なる自己の探求等、人生の大きな課題に伴う不快感にリスナーを向かい合わせる一枚。「これは感情(エモーション)についてのレコード」「自分の気持ちを認めるのはそれほど怖くない」。

安達茉莉子『毛布 – あなたをくるんでくれるもの』

安達茉莉子の初エッセイ集『毛布 – あなたをくるんでくれるもの』が玄光社から発売。自分自身を大切にすることが難しかったり、ふと立ち止まってしまったりした時にも「毛布」のように包み込み、心を温めてくれる一冊。me and youが帯文を書きました。

安田菜津紀『あなたのルーツを教えて下さい』

入管問題、ヘイトデモ……日本社会に存在する「分断」や、共に生きる人々の「ルーツ」について安田菜津紀がたどったルポが『あなたのルーツを教えて下さい』として書籍化。ウィシュマ・サンダマリさんの取材や川崎・桜本にある「ふれあい館」の取材から差別について問う一冊。

植本一子『わたしたちのかたち』

植本一子による写真展『わたしたちのかたち』が、作家自身が運営する「天然スタジオ」から徒歩1分のところに昨年完成したという「relord」内にある「Great Books」で3月5日〜3月13日まで開催。会期中、武田砂鉄とのトークや、下北沢のパン屋・KAISOによる販売なども行われる。

川上未映子『春のこわいもの』

川上未映子『春のこわいもの』が新潮社より刊行。『夏物語』から2年半ぶりとなる新作で描かれるのは、感染症大流行前夜の東京――<ギャラ飲み>志願の女性、ベッドで人生を回顧する老女、深夜の学校へ忍び込む高校生、親友を秘かに裏切りつづけた作家……。装丁は名久井直子。

『MEMORIA メモリア』

アピチャッポン・ウィーラセタクンの監督・脚本による最新作『MEMORIA メモリア』が3月4日より公開。監督が初めてタイ国外で制作したという本作の舞台は南米コロンビア。主演にティルダ・スウィントンを迎え、監督自身が患った「頭内爆発音症候群」から着想を得た記憶の旅路が描かれる。

opnner『tiny luck』

おまもりや励ましのようなタトゥーシールをつくるopnner・kaho iwaya @opnner による国外初展示『tiny luck』が台湾fruit hotel taipeiで開催。台湾のアーティストとのコラボや、タトゥーシールの制作を行う。タトゥーシールは2月20日21時からopnnerのオンラインストアで販売。

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